「定数群体」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Ks (会話 | 投稿記録)
Ks (会話 | 投稿記録)
28行目:
後者は運動性のない藻類で、イカダモは細胞が列をなして配置、クンショウモではほぼ円盤状に配置、アミミドロでは袋状の網の形になる。いずれも細胞は互いに密着しているため、一見すると多細胞藻類に見える。それらの無性生殖はさらに特殊である。これらの藻類では細胞内で核が分裂し、多核になった後にそれらが遊走細胞となり、わずかの時間だけ運動をした後に、それらが群体の形に集合する。結果的には個々の細胞がそれぞれに新たな群体を形成するが、その間に多数の独立した遊走細胞となる点が奇妙である。なお、アミミドロでは成長段階で核が分裂して次第に多核となり、それらが娘群体の個々の細胞となるので、その群体を構成する細胞数は必ずしも一定ではない。それでも成長途中で細胞数を増やさない点は同じである。
 
後者の場合、いったんはバラバラになった細胞が改めて集合する点では、[[細胞性粘菌]]にも似ている。全体としてみると、この二つの藻類は、群体の性質あり方には共通点があるが、その性質成り立ちには大きな差がある。これらは、多細胞生物との関連より、むしろ[[原生生物]]に見られる細胞と[[個体]]のあり方の多様性の中で考えるべきものであろう。
 
== 参考文献 ==