「ウトキアグヴィク」の版間の差分

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'''バロー'''([[英語|英]]:'''Barrow''')は、[[アメリカ合衆国]][[アラスカ州]]最北部に位置する都市。また[[アメリカ合衆国]]最北端の都市である。同市は北緯7071よりも北23分あり位置し、[[北極海]]に面している。人口は43,680982人([[20042007年]])。住民の大部分が[[エスキモー]]であり、アラスカ州最大のエスキモー集落として知られている。かつては北極海の[[捕鯨]]基地や[[毛皮]]交易地であった。現在は夏の[[白夜]]や冬の[[オーロラ]]で知られ、エスキモーの文化を知ることのできる観光地となっている。
 
市名はアメリカ合衆国最北端の岬であるバロー岬([[w:Point Barrow|Point Barrow]])にちなんでいる。岬の名前は、[[イギリス]]の政治家、ジョン・バロー([[w:John Barrow (English statesman)|John Barrow]])から名付けられた。ジョン・バローは、[[1825年]]にバロー岬を発見した[[イギリス]]の探検家、[[フレデリック・ウィリアム・ビーチー]]([[w:Frederick William Beechey|Frederick William Beechey]])を資金面で支えた。
 
バローの町は空港と北極海の間に挟まれた狭い地域にあり、Isathoak・ラグーンをはさんで南北に二分されている。ラグーンは5kmほどの短い川の河口をせき止められて出来たもの。北側は新興住宅地のブローヴィル(Browerville)という街で、碁盤の目状の道路が東西2km、南北1kmほどにわたって規則的に広がる。南側は古い町バローありやはりこちらも東西2km、南北1kmの街となっている。南側店やホテルほとんどはこちらに位置する。バローの南端にそのまま空港のターミナル、さらに南に東西に伸びる滑走路 (2km) が位置する。滑走路の南側には原野が広がり、小さな廃棄物処理場が広がる。
 
==歴史==
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バローと名付けられる前は、この地はユトクィアグヴィック(Utqiagvik)と呼ばれていた。この地名は[[エスキモー]]の言語で「[[フクロウ]]狩りの地」という意味である。[[500年]]頃には、この地には既に人が住み着いており、[[クジラ]]や[[アザラシ]]、[[トナカイ]]などを狩りながら生活していた。近隣には[[800年]]頃の住居跡も残っている。
 
現在のバローという市名は[[1825年]]にフレデリック・ウィリアム・ビーチーに発見され、ビーチーの探検の出資者であったジョン・バロー卿にちなんで名付けられた岬、バロー岬からとっている。その頃、[[イギリス海軍]]は[[北アメリカ]]の[[北極海]]沿岸を測量していた。[[1881年]]には[[アメリカ合衆国]][[陸軍]]がバローに気象、および磁極調査の拠点を設けた。[[1888年]]には[[長老派]]が教会を建立した。[[1893年]]にはバローに[[捕鯨]]基地や[[毛皮]]取引所が置かれた。[[1901年]]にはバローに[[郵便局]]が設置された。
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このようにアラスカ州北部にあり、交通も不便なバローだが、街は上下水道や電気が整備されており、市民はバローの南12マイル地点で産出される[[天然ガス]]によって暖かい生活を送っている。
 
バローに住むエスキモーの人々は日常的にイヌピアット語を用い、アザラシの皮でつくられたウミアックという狩猟舟を操っている。そのため、街中を歩くとクジラやトナカイの骨が並んでいたり、[[ホッキョクグマ]]の毛皮が干されている。
 
==人口動勢==