「二律背反」の版間の差分

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アンチノミーが論理的推論能力における制限を強調してはいないということもまた論じられる。なぜなら、制限が存在するという結論は論理的推論によってアンチノミーから(おそらく)導出され、従って論理的推論の妥当性におけるなんらかの制限は論理的推論における制限が存在するという結論についての制限を与えるからである。(これは[[自己言及]]による議論である)。要するに、論理的推論一般の妥当性に関して、アンチノミーは自己孤立的である。すなわち、アンチノミーは、なにものにも疑いを投げかけることができないが自分自身には疑いを投げかける、論理学の領域の範囲で散乱した断片に似ている。
 
この気楽な見解は爆発の原理と相容れない。[[数理論理学]]においては、アンチノミーは明らかに「自己孤立的」ではなく、ふつうは、([[フレーゲ]]の著作における[[ラッセルのパラドクス]]のように)そこでアンチノミーが生じる[[形式体系]]に対して厄介だとされている。
 
== 参考文献 ==