「真・女神転生RPG」の版間の差分

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この作品の流れが以後の『真・女神転生』のTRPGシリーズにも影響を与え、多くの『真・女神転生』のTRPGシリーズは原作のコンシューマ版とは関係なく現代伝奇アクションものとしても遊べるように意識されてデザインされるようになった。
 
しかしそのような評価もある一方で、初版に収録されてる各種データには、チャート参照と記しておきながら、参照すべきチャートが未掲載、といった大量のミスがあることでも有名で、重版時にデータ部分が完全改訂された。
しかしそのような評価もある一方でインターネット上のコミュニティなどでは伝説の[[バカゲー]]として語り継がれているゲームでもある。電卓がないとプレイできないとまで言われた煩雑なゲームシステム、コンシューマ版の『真・女神転生』よりもはるかにカルト色の強い世界観(事件を起こす前の[[オウム真理教|あの教団]]が設定されていたりする)など文庫本一冊に匹敵する[[エラッイン]]ーネット上存在コミュニティなどでは伝説の[[バカゲー]]としての「ネタ」には事欠かな語り継がれてるゲームでもある。強いカルト色に、ライトユーザーは敷居の高さを感じる事も多いが、本作の持つその強烈な個性と鈴木氏の深い知識から来る高密度の設定など、今でも根強いファンは多い。
 
[[行為判定]]には10面体[[サイコロ|ダイス]]を二つ使った[[行為判定#パーセンテージロール|パーセンテージロール]]を採用している。パーセンテージロールでは、通常は十の位と一の位をあらかじめ宣言して行うのだが、このゲームでは選択ルール「スワップダイス」を使用することで、出目が決まったあとで、十の位と一の位を決める事が出来る。要は、サイコロを振って、「7」と「1」が出た場合、それを17とするか、71とするか、自由に決められる訳である。この選択ルールは作られたばかりで成長していない[[プレイヤーキャラクター]]の行為判定の成功確率があまりに低いことへの救済策として[[サプリメント (TRPG)|サプリメント]]の「真・女神転生RPG世紀末サバイバル・ガイド」で提案されたものだが、このルールは後の真・女神転生TRPGシリーズでは基本ルールに取り入れられ、真・女神転生TRPGシリーズの特徴として受け継がれていくようになる。
 
雑誌『[[LOGOUT|ログアウト]]』([[アスペクト (企業)|アスペクト]])を媒体にして展開され、またログアウト側も、随時カラーページで特集を組んだりと、かなり力を入れていた。コンピューターゲームの「[[偽典・女神転生 東京黙示録]]」は、本作のルールをそのまま採用しており、いわゆるマルチメディア展開を繰り広げていた。ログアウト上での展開は、誕生篇まで続く事となる
 
また、1994年には鈴木一也主催の公式ファンクラブ「T∴O∴H∴(トーハ)」が結成。会報にて本作のサポート記事が掲載され、その後、誕生篇、覚醒篇に至るまで続いた。
 
=== 関連商品 ===
====ルールブック====
* 真・女神転生RPG基本システム (基本ルールブック。初版に収録されてる各種データには大量のミスがあることで有名(チャート参照と言いながら、チャートが存在しなかったり)。重版時にデータ部分が完全改訂された
* 真・女神転生RPG世紀末サバイバル・ガイド (プレイガイダンスと基本システム初版のエラッタ)
====[[リプレイ (TRPG)|リプレイ]]====
* 魔性の傀儡 真・女神転生RPGリプレイ ([[リプレイ (TRPG)|リプレイ]]
 
==真・女神転生II TRPG誕生篇==
1995年に[[アスペクト (企業)|アスペクト]]から発売。ゲームデザインは[[朱鷺田祐介]]、監修・鈴木一也。
『真・女神転生II TRPG』というタイトルではあるが、『[[真・女神転生II]]』ではなく初代の『[[真・女神転生]]』を原作とする(「TRPG版の真・女神転生RPGの2番目」の意味で『真・女神転生II TRPG』ということのようである)。
 
PCのレベルとは別に、「悪魔たちの勢力」がどれだけ世界に対して影響力を持つようになっていくかをあらわす数値「ゲートパワー」というものが設定されていて、ゲームを繰り返すたびにゲートパワーが自動的にあがるようになっていた。ゲートパワーが20を超えると、コンシューマ版であった「大破壊」のイベントが起こり、その時点でこのゲームは『エンディング』となる。明確なエンディングが自動的に訪れるというのはテーブルトークRPGとしては稀有な作りである。
 
大破壊後の世界は[[サプリメント (TRPG)|サプリメント]]でフォローすることが告知され、『覚醒篇』『天界篇』『神人篇』とゲートパワーごとにサプリメントを出す予定になっていた(しかしが、これらは結局発売されなかった。『覚醒篇』については[[#真・女神転生TRPG覚醒篇|後述]]の記事も参照の事
 
システムは前作からはかなり簡易化されている。一方、コンシューマ版にはない要素である武術や呪術に関するデータはさらに追加され、「古来から受け継がれた武術や呪術を継承する使い手たちが魑魅魍魎を退治する」という現代伝奇アクションとしての表現力も前作に比べて高まった。
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* 真・女神転生II TRPG誕生篇 (基本ルールブック。表紙ではタイトルが「TPRG」と誤植されている)
* 紅蓮の夜 真・女神転生IITRPG誕生篇ジャンプスタート・キット (スタートガイド)
* 真・女神転生IITRPGサプリメント『大魔林 -汎魔の書-』 (追加データ)
* 真・女神転生IITRPGサプリメント『大魔林 -合体の書-』 (追加データ)
* 真・女神転生IITRPGサプリメント 武器蔵 (追加データ)
* 真・女神転生IITRPGサプリメント 防具苑 (追加データ)
====リプレイ====
* 魔界の扉 真・女神転生IITRPGリプレイ (リプレイ)
* 金色の箱 真・女神転生IITRPGサプリメント (リプレイ&ソロシナリオ)
* 八雲の狭霧 真・女神転生IITRPGリプレイ (リプレイ) 
 
==真・女神転生TRPG覚醒篇==
1998年に[[アスペクト (企業)|アスペクト]]から発売。2000年以降の増刷分は[[エンターブレイン]]から発売。ゲームデザインは[[朱鷺田祐介]]、監修・鈴木一也。
もともとは真・女神転生II TRPG誕生篇のサプリメントとして予定されていたものが、独立したシステムとして作り直されたものである。
 
システムは前作の『誕生篇』の後継となっており、さらなる整理がなされている。前作のゲートパワーのシステムは引き継ぐものの、前作のような「エンディング」は設定されておらず、これ一冊で高レベルまで楽しめるようになっている。
 
世界観については大破壊前の世界の記述に偏っており、コンシューマ版の『[[真・女神転生]]』のような神々同士の戦いという世界よりも、『基本システム』『誕生篇』と同じく「汎用的な現代伝奇アクションもの」を行いやすいように意識されている。その意味では、真・女神転生よりも[[デビルサマナーシリーズ]]に近いイメージを持つゲームとなっている(そのこともあってはおり、コンシューマ版の『[[真・女神転生デビルサマナー]]』を再現するためのサプリメントも発売された
 
雑誌『[[TRPG:サプリ]](旧名・別冊FSGI)』、『From SGI』([[アトリエサード]])にてサポート記事が掲載されていた。
 
=== 関連商品 ===
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* 真・女神転生TRPG覚醒篇 (基本ルールブック)
* 業魔殿 (デビルサマナーサプリメント)
* NPCデータ集セット (追加データ。基本ルールブックと業魔殿のweb限定セット販売品に付属)
 
==真・女神転生III―NOCTURNE TRPG〜東京受胎〜==
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前作までの汎用的な伝奇ものとしての表現力の自由はない代わりに、システムの完成度と再現度は高く、シリーズの中ではもっとも安定したバランスを持つ。コンシューマ版のデータをそのままTRPG版に移植できることも特徴になっている。
 
雑誌『[[Role&Roll]]』([[新紀元社]])にて、本作のサポート記事が掲載された。
 
=== 関連商品 ===
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* 真・女神転生III―NOCTURNE TRPG〜東京受胎〜 (基本ルールブック)
* 真・女神転生III-NOCTURNE TRPGサプリメント アマラ深界 (追加データ)
* The White Voltex ジャイブTRPGシリーズ 真・女神転生III-NOCTURNE TRPG 特別サプリメント (シナリオ。基本ルールブック初版帯の応募券による抽選品)
====リプレイ====
* 真・女神転生・NOCTURNE TRPGリプレイ 再会 〜See you again next world〜 (リプレイ)
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一方で、「退魔生徒会」をはじめとしたオリジナル設定も多数ある。これらオリジナル設定についてはデザイナーの朱鷺田祐介がデザインした別のゲームである『[[上海退魔行]]』と類似したものが多く、ファンの間では「このゲームは女神転生ではなく『東京退魔行』だ」などと呼ばれることもあるようだ。
 
前作に引き続き、雑誌『Role&Roll』にて、本作のサポート記事が掲載されている。
 
=== 関連商品 ===
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== 関連項目 ==
* [[新世黙示録]](元々は『真・女神転生TRPG黙示篇』として発売される予定だった)
* [[女神転生外伝 ラストバイブルシリーズ#.E5.A5.B3.E7.A5.9E.E8.BB.A2.E7.94.9F.E5.A4.96.E4.BC.9D_.E3.83.A9.E3.82.B9.E3.83.88.E3.83.90.E3.82.A4.E3.83.96.E3.83.AB.E3.82.B9.E3.83.9A.E3.82.B7.E3.83.A3.E3.83.AB|女神転生外伝 ラストバイブルスペシャル]](基本システム出典の魔法が多く登場している)
 
== 外部リンク ==
*[http://trpg.jive-ltd.co.jp/m_index.html ジャイブ 「真・女神転生TRPG」紹介ページ]
*[http://www.a-third.com/trpg/products/detail/megaten/kakseihen.html 真・女神転生TRPG覚醒篇]
{{女神転生}}