528
回編集
差分
本の雑誌社
,sty
'''本の雑誌社'''(ほんのざっししゃ)は、[[目黒考二]]、[[椎名誠]]、[[沢野ひとし]]、[[木村晋介]]によって設立された[[出版社]]。本社は[[東京都]][[中野区]]に所在。書評を中心に本と活字にまつわる様々な話題を扱った月刊誌「'''本の雑誌'''」(書籍扱い。当初は季刊。隔月刊をへて月刊化した)を[[1976年]]4月より発行している。また、「本の雑誌」の連載内容の書籍化や、連載陣の書き下ろし本、独自に企画した「本に関する本」などを刊行している。
== 概要 ==
『本の雑誌』の創刊は、椎名、目黒の他に、当時『[[漫画アクション]]』編集者の[[本多健治]](のち、[[双葉社]]取締役)もかかわっていた。また、最初に社員を採用した際は、社員は[[群ようこ]]一人だった。
助っ人出身者は他に、写真家の[[上原ゼンジ]]、翻訳家の[[那波かおり]]、[[岩本正恵]]、絵本作家の[[本下いづみ]]、ジャズ評論家の[[富澤えいち]]、書評家の[[吉田伸子]]、イラストレーターの[[福井若恵]]、[[小学館]]の編集者の[[徳山雅記]]([[ステレオ写真]]本を多数刊行)、編集者・ライターの[[南陀楼綾繁]]などがいる。
ちなみに当時の助っ人へはバイト代は出ず、見返りは、好きなときに[[カツ丼]]や[[ギョウザ]]・[[ラーメン]]などを腹いっぱい食べられることであった。(「助っ人」たちの話は、目黒考二の『本の雑誌風雲録』に詳しい)。
すべての出版物において、特例を除き書店からの返品を受けない、完全買切制をとっている。
== 雑誌「本の雑誌」について ==
小部数の「書評とブックガイド」の[[ミニコミ]]雑誌としてスタート。椎名のコラムの独特の文体や、従来の書評誌になかったエンタテインメント中心の書評、ユニークな特集、独特の連載陣の発掘などで、人気を博す。1984年から「活字のコラムマガジン」に方針転換し、メジャーな雑誌へと変貌を遂げる。
==「別冊本の雑誌」==
本の雑誌に掲載された文章をまとめたものや、独自の企画など。
==「本の雑誌増刊」==
** おすすめ文庫王国 '99 1999.12
** おすすめ文庫王国 2000年度版 2000.12
** おすすめ文庫王国 2001年度版 2001.12
** おすすめ文庫王国 2002年度版 2002.12
** おすすめ文庫王国 2003年度版 2003.12
** おすすめ文庫王国 2004年度版 2004.12
** おすすめ文庫王国 2005年度版 2005.12
** おすすめ文庫王国 2006年度版 2006.12
** おすすめ文庫王国 2007年度版 2007.12
** おすすめ文庫王国 2008年度版 2008.12
** 本屋大賞2004 2004.4
** 本屋大賞2005 2005.4
** 本屋大賞2006 2006.4
** 本屋大賞2007 2007.4
** 本屋大賞2008 2008.4
== 「本の雑誌編集部」編の本 ==
* 特集・本の雑誌1 出版業界篇 1995.11. ([[角川文庫) ]]
* 特集・本の雑誌2 ブックガイド篇 1995.11. (角川文庫)
* 特集・本の雑誌3 活字の愉しみ篇 1995.11. (角川文庫)
* 匿名座談会 業界人が初めて語った舞台裏 1998.2
* 編集稼業の女たち 1998.9
* 新・匿名座談会 2000.10
* 活字探偵団 増補版 2000.1. (角川文庫)
* 本の業界 真空とびひざ蹴り 2001.6
* 日本読書株式会社 2001.9
* 注文の多い活字相談 新日本読書株式会社 2002.9
* よりぬき読書相談室 2003.7
* よりぬき読書相談室 特盛すこぶる本編 2004.6
* 作家の読書道 本の雑誌社, 2005.10
* よりぬき読書相談室 どすこい幕の内編 2006.7
* 作家の読書道2 2007.8
* よりぬき読書相談室 みだれ打ち快答編 2007.9
* よりぬき読書相談室 疾風怒濤完結編 2008.10
== 関係者 ==
* [[椎名誠]]
* [[目黒考二]] ([[北上次郎]])
* [[沢野ひとし]]
* [[木村晋介]]
* [[菊池仁]]
* [[野田知佑]]
* [[群ようこ]]
* [[馳星周]]
* [[中村征夫]]
* [[佐藤秀明]]
* [[太田和彦]]
* [[中場利一]]
* [[植上由雄]]
== 関連本 ==
* 椎名誠『本の雑誌血風録』[[朝日新聞社]] 1997.5 - サラリーマンだった椎名等が『本の雑誌』を創刊するまでを描く。
* 椎名誠『新宿熱風どかどか団』朝日新聞社 1998.9 - 『本の雑誌』創刊から、椎名他のメンバーがメジャーになっていく様を描く。
* 群ようこ『別人「群ようこ」のできるまで』[[文藝春秋]] 1985.12 - 群ようこが「本の雑誌社」に勤務して、エッセイストになるまでの記録。
* 目黒考二『本の雑誌風雲録』本の雑誌社 1985.5 - 本の雑誌の創刊までと、初期の「助っ人部隊」との交流の記録。
== 関連項目 ==
* [[青木まりこ現象]]
== 外部リンク ==
* [http://www.webdoku.jp/ WEB本の雑誌/ / 本の雑誌公式サイト]
[[categoryCategory:東京都日本の企業|ほんのさつししや出版社]]
[[Category:中野区の企業]]