「トロンボテスト」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
54行目:
== 国際感度指標(INR)==
トロンボテスト(TT)あるいはプロトロンビン時間(PT)の凝固検査に用いている組織因子(あるいはトロンボプラスチン)という動物臓器種が異なるため、凝固時間にバラツキや種特性の差異が観察される。そこで、上述にも示したが、国際血栓止血学会(ISTH)での標準化委員会において、市販各試薬の特異性のバラツキを算術的に補正するために導入されて現在に至ったのが
仮に世界中のPT試薬のISI値が"1.0"で普及する時代になると、検査結果は約40年前のPT比と同じ結果報告になることを 欧州の臨床家 Denson らが言及している。残念ながら、PT試薬の感度(=ISI)や測定レンジは均質化するが、PT試薬が保有する生物学的製剤としての特異性
また、北米を中心としたINRの標準化を我が国にそのまま適用できるとは言い難い。近年、CYP2C9という肝代謝酵素において人種(モンゴロイド、コーカシアン、アフリカン)の差が明確になってきており、遺伝多型の存在により、個人個人のワルファリンの投与量やINRにも影響を与えることが明白になってきた。
|