「雨量計」の版間の差分

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日本では、'''[[気象業務法]]'''及びその下位法令により、公共的な気象観測には、[[気象測器検定|検定]]に合格した'''[[#貯水型雨量計|貯水型雨量計]]'''又は'''[[#転倒ます型雨量計|転倒ます型式雨量計]]'''を用いることとされているが、両者の違いは受水器で集めた降水の測り方によるものである。
 
== 貯水型雨量計 ==
貯水型雨量計には、受水器が集めた降水を雨量ますと呼ばれる目盛のついた容器に貯め、その量を目視により観測する'''貯水型指示雨量計'''と、貯水槽に導いた降水の重さで記録ペンを駆動し、[[ぜんまいばね|ゼンマイ]]などの動力で回転するドラムに巻かれた記録紙に貯水量の時系列を自動的に記録する'''貯水型自記雨量計'''とがある。
 
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なお、日本の制度では、受水器を持たない雨量ますだけを用いての雨量の観測は、正規の気象測器を用いた観測とはみなされないため、防災、発表、予報業務などの公共的な目的で行ってはならないとされている。たとえ観測者を募って行う会員制のサービスであっても、観測結果を携帯サイトで公開したり、予報製品の開発に利用したりすれば、刑事罰に値する違法なものとなる。
[[Imageファイル:Rain-gauge,amedas-katori-chiba,japan.JPG|thumb|right|180px|転倒ます型雨量計(アメダス)]]
== 転倒ます型雨量計 ==
雨量計の内部に、シーソーの支点(転倒軸)上で結合された2つの容器(ます)からなる'''転倒ます'''と呼ばれる機構を持つ。受水器が集めた降水は一方のますに注ぎ込み、一定量(多くは降水量0.5mm相当)がたまると、その重さによってシーソーが転倒し([[ししおどし|鹿威し]]を参照)、降水はもう片方のますに注ぎ込むようになる。これを繰り返して左右交互に転倒する回数を数えることによって雨量が測られる。
 
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気象観測用として許容される器差は、転倒雨量(1回の転倒に必要な降水量)が0.5mmの場合、雨量20mm以下において0.5mm・雨量20mm超において雨量の3%、転倒雨量が1mmの場合、雨量40mm以下において1mm・雨量40mm超において雨量の3%である。
 
== レーダーによる雨量の観測 ==
[[レーダー]]を用いて降水粒子からの電波反射を観測すると、降水の分布とその強度を求めることができる。日本の気象業務では、主に[[気象レーダー]]の低仰角時の観測データ及び国土交通省河川局・道路局が設置する降水観測用レーダーの観測データが使われる。
 
広範囲の降水量を面的に把握(現在は1km格子)できるのが長所だが、レーダー観測だけでは降水粒子の大きさごとの反射強度の違いや風による雨域の変位などに起因する誤差を避けられないため、実際に発表される情報としては、[[アメダス]]に設置された雨量計による観測結果を用いて補正した'''解析雨量'''が用いられる。
 
== 関連項目 ==
{{commons|Rain gauge}}
*[[アメダス]]
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{{DEFAULTSORT:うりようけい}}
{{Climate-stub}}
 
[[Category:雨]]
[[Category:防災]]
[[Category:気象計測機器・設備]]
{{Climate-stub}}
 
[[ar:ممطار]]
[[ca:Pluviòmetre]]
[[cs:Srážkoměr]]