「電気抵抗率」の版間の差分

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'''電気抵抗率'''(でんきていこうりつ、electrical resistivity)はどんな材料が[[電気]]を通しにくいかを比較するために、用いられる[[物性値]]である。単に、'''抵抗率'''(resistivity)、'''比抵抗'''(specific electrical resistance)とも呼ばれる。単位は、[[オームメートル]](Ω・m)である。
 
単にある[[導体]]の[[電気抵抗]]というと、抵抗の大きさは断面積に[[反比例]]し、長さに[[比例]]するので、寸法によらない指数として電気抵抗率という値を用いる。[[樹脂]]などの分野では体積抵抗率・体積固有抵抗ともいう。これは絶縁性能を議論する時、材料の内部の導通する電流に加えて表面を導通する電流の寄与が大きくなるので、表面抵抗率と区分するために体積抵抗率という用語が用いられるのだと思われる。
 
電気抵抗 <math>R</math> [Ω]の値は、電気抵抗率を <math>\rho</math>(ロー)、導体の長さを <math>L</math> [m]、導体の断面積を <math>A</math> [m<sup>2</sup>] とすると次の式で示される。
抵抗 <math>R</math>(Ω)は
 
:<math>R = \rho \frac{L}{A}</math> [Ω] 
::<math>L</math>: 導体長(m)、<math>A</math>: 導体断面積(m<sup>2</sup>)であり、ρの単位は Ω・m になる。
 
すなわち、電気抵抗率 <math>\rho</math> の値は、次の式で表わされる。
ρを比抵抗または'''電気抵抗率'''、逆数1/ρを[[導電率]](電気伝導率)とよぶ。これらが材料によってきまる物性値である。
 
:<math>\rho = \frac{RA}{L}</math> [Ω・m]
 
ρを比抵抗または'''電気抵抗率'''、 <math>\rho</math> の逆数 <math>\frac{1}{\rho}</ρmath> を[[電気伝率]](気伝導率)とよぶ。これらが材料によってきまる物性値である。
 
電気抵抗率は、[[温度]]で変わるほか、材料の不純物の量、塑性ひずみの有無によってもかわる。
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==関連項目==
*[[電気抵抗率の比較]]
*[[気伝導率]](導電率)
 
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