「ダチョウ目」の版間の差分

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狭義のダチョウ目は、古顎類の全ての現生科を独立目に分類する分類体系で使われる。古くからある定義の1つで、伝統分類である[[Clements鳥類分類|クレメンツ分類]]や[[ジェームズ・リー・ピーターズ|ピーターズ]]分類などで採用されている。
 
現生ではダチョウ科のみが含まれる。ただし、化石鳥類については、[[エピオルニス科]]を含めることが説もある。
 
データベースでは[[NCBI]]、[[DDBJ]]などが採用している。
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広義のダチョウ目は、古顎類の中で完全に竜骨突起を失って地上棲に適応した、平胸類をまとめた目である。この場合、古顎類はダチョウ目とシギダチョウ目([[シギダチョウ科]]のみ)に分かれる。
 
かつては、平胸類はその顕著な特徴から単系統とするのが主流だった。さらに[[Sibley-Ahlquist鳥類分類|Sibley & AhlquistMayr (19811979)]] が[[DNA-DNAハイブリダイゼーション]]で平胸類が単系統であることを確認し<ref>[http://digilander.libero.it/avifauna/classificazione/sequence5.htm On The Phylogeny and Classification of Living Birds by Dr. Charles G. Sibley]</ref>はそれに従い、平胸類全体の従来の4つの目ダチョウ目に分類格下げた。この広義のダチョウ目は、あるていど普及に統合した<ref>{{cite
|first=Les
|last=Christidis
|first=Walter
|last=Boles
|title=Systematics and Taxonomy of Australian Birds
|publisher=CSIRO Publishing
|year=2009
}}</ref>。[[Sibley-Ahlquist鳥類分類|シブリー・アールキスト分類]]で採用されたこともあり、この広義のダチョウ目はあるていど普及した。
 
ただし平胸類の単系統に現在、[[古生物学]]や[[動物地理学]]の面から Bock & B&uuml;hler (1990) や Elzanowski (1995) によって疑問が出された。最終的に Harshman ''et al.'' (2008) の[[分子系統]]などにより、古顎平胸(広義のダチョウ目)は[[多系統]]であり、竜骨突起の喪失は[[平行進化]]だと判明し見られている。<ref>{{cite
|last=Harshman
|first=John
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==その他のダチョウ目==
主流ではないが、シギダチョウ科を含めた古顎類全体を1つの目とする説もあり、Bock & B&uuml;hlerDavies (19902002) などがとなえている。<ref>{{cite
|last=Davies
|first=S. J. J. F.
|year=2002
|title=Ratites and Tinamous
|publisher=Oxford University Press.
|year=2002
}}</ref>
 
Livezey & Zusi (2007) は、[[解剖学]]的系統分類により、ダチョウのほか科と[[エミュー科]]をダチョウ目に含めている<ref>{{cite
|last=Livezey
|first = Bradley C.