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==経歴==
[[浄土真宗本願寺派|浄土真宗(安芸門徒)]]の根強い地域に生まれ育つ<ref name="AERA200803">[[AERA]] MOVIE ニッポンの映画監督、2008年3月、106頁、[[朝日新聞社]]</ref>。しかし、中学・高校は[[カトリック]]の学校に通う。大学では、[[美術史]]学の専修で、卒論の題名は「地獄絵の東西比較」だった<ref name="AERA200803"/>。学生時代より、映画製作を志し、映画制作会社などの就職面接を受けるも、ことごとく落ちるが、[[テレビマンユニオン]]の面接官だった[[是枝裕和]]監督に意気込みを見出され、映画『[[ワンダフルライフ (映画)|ワンダフルライフ]]』にフリーのスタッフとして参加する。以後、[[諏訪敦彦]]監督の『[[M/OTHER]]』など、様々な日本映画の現場で活動した。
 
2002年、自作[[脚本]]の[[ブラックコメディ]]『[[蛇イチゴ (映画)|蛇イチゴ]]』で、(主演:[[監督宮迫博之]])で監督デビュー。日本の典型的な家族の崩壊をシニカルに描いた同作は、第58回[[毎日映画コンクール]]・脚本賞のほか、その年の数々の国内映画賞の新人賞を受賞する。製作は、是枝裕和。
 
2003年、[[日本放送協会|NHK]]ハイビジョンスペシャルでは、[[ドキュメンタリー]]と架空のドラマを交差させた、異色のテレビ作品『[[いま裸にしたい男たち|いま裸にしたい男たち/宮迫が笑われなくなった日]]』を発表。第20回[[ATP賞]]・ドキュメンタリー部門優秀賞を受賞した。
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2006年、再びオリジナル脚本・監督した『[[ゆれる]]』が公開。[[カンヌ国際映画祭]]の監督週間に、日本映画で唯一正式出品。2006年度、[[キネマ旬報ベストテン]]2位、及び脚本賞、[[朝日ベストテン映画祭]]日本映画1位、[[毎日映画コンクール]]日本映画大賞、[[東京スポーツ映画大賞]]([[ビートたけし]]審査委員長)作品賞、おおさかシネマフェスティバル日本映画1位、、[[ブルーリボン賞 (映画)|ブルーリボン賞]]監督賞などを受賞。これらの映画賞で、作品賞・監督賞部門での受賞は女性監督では史上初。また、同作の脚本は、[[読売文学賞]]の戯曲・シナリオ賞も受賞する。同年、9月創刊の男性誌『[[月刊キング]]』に、コラム『モノゴト(名作)はいつもアイマイ』を連載。
 
2007年、陽春1月には[[オムニバス]]映画『[[ユメ十夜]]』(原作:[[夏目漱石]])が公開。同年4月からは、読売新聞の読書委員として、日曜日(随時)に書評を執筆している。また、映画『ゆれる』を自らノベライズした同名小説([[ポプラ社]])が、第20回[[三島由紀夫賞]]の候補となった。2008年6月に、初の読書案内集「名作はいつもアイマイ」(講談社)を、7月にはポプラ社のPR誌「asta*」で、読切小説「1983年のほたる」、2009年1月に「ありの行列」を発表。この2篇に書き下ろし3篇を加えた、3年ぶりの単行本「きのうの神さま」をポプラ社から2009年4月15日に刊行。
 
オリジナル脚本・監督による長編第3作目『[[ディア・ドクター]]』(主演:[[笑福亭鶴瓶]])が、2009年初夏に公開予定。
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オリジナル脚本の『蛇イチゴ』と『ゆれる』は、いずれも自身が見た夢が題材となっている。『蛇イチゴ』では「邪険にされる犬」をモチーフに。『ゆれる』では「友人の殺人現場を目撃する自分」をモチーフに。重要な創作源になっている。脚本を書く際に一番いいのは、24時間そのことを考えていられる状態で、寝ているときも、ずっとその夢を見ていると言う。東京にいると、色々な誘いがあって集中出来ないため、脚本執筆の際は、広島に帰り実家に数ヶ月間こもると言う<ref>AERA、2008年3月10日号、68頁、朝日新聞社</ref><ref>[[トップランナー]]、[[日本放送協会|NHK]]、2009年6月19日</ref>。
 
[[真木よう子]]が『[[ゆれる]]』のオーディションで控え室で待っていると、若くて可愛い子が入ってきたので「来やがったな、この野郎」と睨みつけたところ、それは西川だったが、西川は笑顔で返したという<ref>[[週刊プレイボーイ]]、2008年4月7・14日特大号、62頁、集英社</ref>。しかし実際は真木の方が年下である。
 
==脚注==
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==外部リンク==
*[http://www.walkerplus.com/movie/report/report4391.html?identifier=whats3 Movie Walkerレポート]
 
[[Category:日本の映画監督]]
[[Category:日本の脚本家]]