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『'''813'''』(はっぴゃくじゅうさん)とは、[[モーリス・ルブラン]]の「[[アルセーヌ・ルパン]]」シリーズの一篇。[[1910年]]発表。
 
== 概要 ==
「813」と「APO ON」の謎をめぐって怪盗紳士ルパン、国家警察部長ルノルマン、謎の殺人鬼L.M.が三つ巴の死闘を演じる物語。[[フランス]]・[[ドイツ]]をまたにかけて展開し、果ては[[ドイツ皇帝]][[ヴィルヘルム2世 (ドイツ皇帝)|ウィルヘルム2世]]までもが登場する。手に汗握る展開、2度の大どんでん返しから「[[奇巌城]]」と並んでルパンシリーズ最高傑作との呼び声も高い。[[1917年]]に「[[ルパンの二重生活]]」と「[[ルパンの三つの犯罪]]」に分冊化。(日本では「813」「続813」として刊行されるのが慣習)
 
和訳の際の「ルパンの三つの犯罪」ともとより犯罪者であるものだが、ここで言う犯罪」とは、殺人をしない」をモットーとするルパンが、本のラストで図らずも犯してしまった三つの殺人を指している
 
作のラストで、ルパンはティベリウスの断崖から身を投げて自殺する。これは当時ルブランがルパンの影から逃れるために行った展開とも言われ、[[コナン・ドイル]]が[[シャーロック・ホームズ]]を[[ライヘンバッハの滝]]壷に落としたエピソードと相似している。
 
ルパンはこの時死にきれずに、ドン・ルイス・ペレンナとして[[アルジェリア]]の街のフランス外人部隊に現れたことがラストシーンで描かれている。これが、「[[金三角]]」以降のルパンのドン・ルイス・ペレンナとしての活躍に繋がっていくのである。
 
{{ネタバレ}}
 
== ストーリー ==
=== ルパンの三つの犯罪 ===
ルパンはもとより犯罪者であるのだが、ここで言う「犯罪」とは、殺人をしないルパンが今作品のラストで図らずも犯してしまった三つの殺人を指す。
 
=== 自殺 =映像作品==
 
今作のラストで、ルパンはティベリウスの断崖から身を投げて自殺する。これは当時ルブランがルパンの影から逃れるために行った展開とも言われ、[[コナン・ドイル]]が[[シャーロック・ホームズ]]を[[ライヘンバッハの滝]]壷に落としたエピソードと相似している。
===実写TVドラマ===
{{和暦|1973}}に、本国フランスのTVシリーズ「[[怪盗紳士アルセーヌ・ルパン]]」中の一篇として放映された。原作とは大幅に改編され、コメディタッチに仕上げられている。ルパン役は[[:fr:Georges Descrières|ジョルジュ・デクリエール]]で、日本放映版では[[納谷悟朗]]が吹き替えた。
 
===アニメ===
{{和暦|1979}}に[[タツノコプロ]]制作「怪盗ルパン813の謎」として、[[フジテレビ]]系1時間半枠スペシャル番組が放映され、のちに劇場公開もされた。セルニン公爵(アルセーヌ・ルパン)の声は[[納谷悟朗]]が務め、かなり原作に忠実な作りとなっている。
 
ルパンはこの時死にきれずに、ドン・ルイス・ペレンナとして[[アルジェリア]]の街のフランス外人部隊に現れたことがラストシーンで描かれている。これが、「[[金三角]]」以降のルパンのドン・ルイス・ペレンナとしての活躍に繋がっていくのである。
 
[[Category:アルセーヌ・ルパン|813]]