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== シリーズ一覧 ==
 
===通常版===
*[[プレイステーション]]
::*'''立体忍者活劇 天誅''' (1998/2/26・PS 開発:[[アクワイア_(ゲーム会社)|アクワイア]]が担当。)
:*'''天誅''' [[1998年]][[2月26日]]発売。
::シリーズ第一作。初期設定では、当時力丸25歳、彩女21歳。必殺は立位置で力丸、彩女ともに3種に変化する。
::これ以前にも体験版が存在する。なお、ここで云う『天誅』はシリーズ全体を意味する語句でもある為、曖昧さ回避を踏まえ本作を『天誅 壱』と呼称する。
:*'''立体忍者活劇 天誅 弐'''(に) [[(2000年]][[/11/30日]]・PS 開売。:アクワイア)
::開発は[[アクワイア_(ゲーム会社)|アクワイア]]が担当。
:*'''天誅 忍凱旋'''(しのびがいせん) [[1999年]][[2月25日]]発売。
::『天誅 壱』とほぼ同一内容であるが、海外版で追加されたステージ二つ、オープニングムービー、言語選択機能に加え、任務作成モード(虎の巻)も追加されている。その他細かい変更が多数加えられている。
:*'''天誅 忍百選'''(しのびひゃくせん) [[1999年]][[11月11日]]発売。
::『忍凱旋』の虎の巻モードで任務を一般から募集し、その中から厳選された100+α(裏任務)のステージを選出したもの。
::また前作の海外版『Tenchu: Stealth Assassins』では虎の巻モードが存在しなかったため、本作は国内のみの発売となっている。
:*''' 天誅 弐'''(に) [[2000年]][[11月30日]]発売。
::物語の舞台は天誅 壱の7年前。力丸18歳、彩女14歳。兄弟子「龍丸」の存在や、力丸の右目の疵など壱へと繋がるエピソードを垣間見る事ができる。
::必殺は、正面、右、左、背後、頭上、足元、不意とそれぞれの位置で7つに変化する。行動制約が付くものの任意での抜刀、納刀が可能、死体隠遁が可能となった他、水遁、水中移動なども追加・変更された。
:*'''天誅 参'''(さん) (2003/4/24(Best版は2004/2/26)・PS2 開発:[[K2]])
 
*[[プレイステーション2]]
:*'''天誅 参'''(さん) [[2003年]][[4月24日]]発売。
:*'''天誅 参 PlayStation2 the Best''' [[2004年]][[2月26日]]発売。
::物語は『天誅 壱』の続編の一年後。力丸26歳、彩女22歳。また、始末屋「藤岡鉄舟」が登場。
::高性能のハードになったため、グラフィックや操作性が大幅に向上。アナログスティック操作により、方向転換する事なく全方位に動けるようになったのが大きな変更点。他にも右スティックでカメラアングルが自由に操作できる、忍殺モーションのキャンセル、奥義の習得など、追加要素は非常に多数。ただし、目的地までのルートが必然的に決定され自由度が大幅に制限されたり、建物の構造や死体隠遁のオミット等、不完全な箇所が多々見受けられる。
::本作はActivision社によって海外で先行発売されたためか、海外版では力丸の走りモーションが違っていたり鉄舟の衣装が長ズボンになっているなど国内版とは一部異なっている。なお海外版のみ日本語と英語音声に加え「B-Side」と呼ばれる、声優のアドリブと思われるコミカルな音声トラックも選択可能になっている。
::これ以降開発がアクワイアからK2に変更(異なる場合は可能な限り明記する)した
:*'''天誅 紅'''(くれない) [[(2004年]][[/7/22日]](Best版は2005/11/5)・PS2 開売。:K2)
:*'''天誅 紅 PlayStation2 the Best''' [[2005年]][[11月5日]]発売。
::物語は『天誅 壱』と『天誅 参』の間。始末屋「凛」を中心とした物語で、どちらかというと外伝的なストーリーに彩女が関与した内容。物語上、力丸は冥王の騒乱で行方不明の為、未登場。藤岡鉄舟はデモムービーでのみ登場している。
::システムはほとんど参同様だが、不完全だった部分が幾分か改善されている。次々と忍殺を決める忍殺乱舞が登場。死体運びが復活。
:*'''天誅 忍大全'''(しのびたいぜん) [[(2005年]][[/7/28日]](Best版は2006/6/8)・PSP 開売。:K2)
::力丸、彩女、凛、鉄舟、鬼陰の5人の外伝的ストーリー。天誅壱以降から、キャラによって時間軸は様々。システム的には弐に近く、忍大全の名のとおり操作可能キャラ数が31人と多い。凱旋や弐で好評だった任務作成モード「虎の巻」を再び取り入れたことで評価が高いが、その一方でプレイ中の画面が非常に暗く背景が見づらいことや、忍殺時のカメラアングルが悪いことで不満の声も高い。
::海外では欧州のみで北米版は発売されておらず、北米のファンからは幻の作品として扱われていることが多い。また、欧州版では法律の問題で手裏剣のグラフィックが苦無に変更され、オープニングムービーで力丸が手裏剣を弾く場面もカットされているとのことだが、後に発売された同シリーズの作品では変更されていないため、なにかと疑問視されている。
:*'''天誅 千乱'''(せんらん) [[(2006年]][[/10/5日]](Platinum Collection版は2007/6/14)・Xbox360 開売。:K2)
::衣装やステータスをカスタマイズしたオリジナルの忍者が主役の番外編。
::新たに追加された音や匂いの概念に加え、障子覗きから障子越し忍殺、壁や天井張り付き忍殺、死体投げ忍殺などが追加され、組み付きという新システムで行動の範囲が大幅に広がった。操作性やカメラワークはシリーズ中最も評価が高く、オンラインで2~4人までの同時協力プレイが可能だが、海外版である『Tenchu Z』はサーバーが異なるため一緒にプレイすることはできなくなっている。また、海外版ではガードや抜刀、忍具使用のボタン配置など一部操作性も変更されている。
:*'''天誅 4''' (2008/10/23・Wii / 2009/2/12・PSP 開発:アクワイア)
::物語は『天誅 参』の一年後が舞台。また、担当声優とデザインが一新される。
::開発は『天誅 弐』以来となるアクワイアが担当する。ディレクターは金山圭輔。
::また今作では鉤縄や箱庭要素がなくなったことや、敵にみつかった際に強制的に一人称視点でのチャンバラモードに移行することに対する不満が多い。
 
===リメイク版===
*[[Xbox]]
ここではリメイク版や虎の巻の任務集としてリリースされたソフトを扱う。
:*'''天誅 参 ~回帰ノ章~'''(かいきのしょう) [[2004年]][[5月27日]]発売。
:*'''立体忍者活劇 天誅 忍凱旋'''(しのびがいせん) [[(1999年]][[/2/25日]]・PS 開売。:アクワイア)
::『天誅 壱』とほぼ同一内容であるが、海外版で追加されたステージ二つ、オープニングムービー、言語選択機能に加え、任務作成モード(虎の巻)も追加されている。その他細かい変更が多数加えられている。
:*'''立体忍者活劇 天誅 忍百選'''(しのびひゃくせん) [[(1999年]][[/11/11日]]・PS 開売。:アクワイア)
::『忍凱旋』の虎の巻モードで任務を一般から募集し、その中から厳選された100+α(裏任務)のステージを選出したもの。
::また前作の海外版『Tenchu: Stealth Assassins』では虎の巻モードが存在しなかったため、本作は国内のみの発売となっている。
:*'''天誅 参 ~回帰ノ章~'''(かいきのしょう) [[(2004年]][[/5/27日]]・Xbox 開売。:K2)
::プレイステーション2版からXboxへの移植作。Xbox Liveにて世界中のプレイヤーと対戦・協力プレイが可能となり、PS2版ではオミットされていた死体運びが復活した。
::追加要素として3人の新キャラ「田所勘兵衛」「弓削丞之助」「田所三冬」に加え、2つの新ステージ「武家屋敷」と「廃寺」の追加により、PS2版には無い新しい任務が各キャラに2つずつ追加され、新しい任務だけでなくPS2版からある任務にも幾つかのムービーが追加された。その他にも新奥義「破れ落葉」と「壁蓑」、新忍具「超命丹」と「眩み玉」も追加されている。また、敵キャラにもこちらがみつかってしまった時に笛を吹いて仲間を呼ぶという動作が追加され、新機能としてポーズ画面から「忍具選択画面に戻る」と「ステージを最初からやり直す」を選択できるようになった。
::国内PS2版では規制された残酷表現がより顕著となっており、海外版と同じように敵を忍殺した時に一定の確率で敵の首が落ちるようになったが、首が落ちた死体は運べなくなってしまうという不具合も生じる。その他にも鉄舟の正面忍殺では敵の心臓を抜き取って手に握っている演出や、鉄舟のみゲームオーバー時にはさらし首が表示されるなどがある。
::海外版ではPS2の海外版と同じく力丸の走りモーションや鉄舟の衣装の違い、「B-Side」の有無はそのままになっている。
:*'''忍者活劇 天誅 参 Portable''' [[(2009年]][[/8/27日]]発売予定・PSP 開発:KURGANE)
::Xbox版天誅 参 ~回帰ノ章~をベースに、2つのステージを追加、16:9のワイド画面に対応、新しい奥義やアクションなどが追加されている。開発は、KUROGANE
 
===その他===
*[[プレイステーション・ポータブル|PSP]]
この項では上記以外のスピンオフの作品を扱う。
:*'''天誅 忍大全'''(しのびたいぜん) [[2005年]][[7月28日]]発売。
:*'''天誅 DARK SHADOW'''(だーくしゃどう) [[(2006年]]/4/6・DS 開発:[[4月6日ポリゴンマジック]]発売。)
:*'''天誅 忍大全 PSP the Best''' [[2006年]][[6月8日]]発売。
::力丸、彩女、凛、鉄舟、鬼陰の5人の外伝的ストーリー。天誅壱以降から、キャラによって時間軸は様々。システム的には弐に近く、忍大全の名のとおり操作可能キャラ数が31人と多い。凱旋や弐で好評だった任務作成モード「虎の巻」を再び取り入れたことで評価が高いが、その一方でプレイ中の画面が非常に暗く背景が見づらいことや、忍殺時のカメラアングルが悪いことで不満の声も高い。
::海外では欧州のみで北米版は発売されておらず、北米のファンからは幻の作品として扱われていることが多い。また、欧州版では法律の問題で手裏剣のグラフィックが苦無に変更され、オープニングムービーで力丸が手裏剣を弾く場面もカットされているとのことだが、後に発売された同シリーズの作品では変更されていないため、なにかと疑問視されている。
:*'''天誅 4''' [[2009年]][[2月12日]]発売。
::Wii版と同じく、アクワイアが開発。
::チャンバラモードはアナログパットで操作に変更されている。
:*'''忍者活劇 天誅 参 Portable''' [[2009年]][[8月27日]]発売予定。
::Xbox版天誅 参 ~回帰ノ章~をベースに、2つのステージを追加、16:9のワイド画面に対応、新しい奥義やアクションなどが追加されている。開発は、KUROGANE。
 
*[[ニンテンドーDS]]
:*'''天誅 DARK SHADOW'''(だーくしゃどう) [[2006年]][[4月6日]]発売。
::デフォルメされたキャラとコミカルな要素を含んだトラップ式パズルゲーム。
::物語は『天誅 弐』の続編で、開発は[[ポリゴンマジック]]が担当
::海外ではタイトル名が『Tenchu: Dark Secret』に変更されている。
:*'''Shadow Assault ~TENCHU~'''(しゃどうあさると) [[(2008年]]/10/8・Xbox360 開発:[[10月8日フロム・ソフトウェア|フロムソフトフェア]]配信。)
 
*[[Xbox360]]
:*'''天誅 千乱'''(せんらん) [[2006年]][[10月5日]]発売。
:*'''天誅 千乱 Platinum Collection''' [[2007年]][[6月14日]]発売。
::衣装やステータスをカスタマイズしたオリジナルの忍者が主役の番外編。
::新たに追加された音や匂いの概念に加え、障子覗きから障子越し忍殺、壁や天井張り付き忍殺、死体投げ忍殺などが追加され、組み付きという新システムで行動の範囲が大幅に広がった。操作性やカメラワークはシリーズ中最も評価が高く、オンラインで2~4人までの同時協力プレイが可能だが、海外版である『Tenchu Z』はサーバーが異なるため一緒にプレイすることはできなくなっている。また、海外版ではガードや抜刀、忍具使用のボタン配置など一部操作性も変更されている。
:*'''Shadow Assault ~TENCHU~'''(しゃどうあさると) [[2008年]][[10月8日]]配信。
::登場キャラクターやデザインは参、紅、千乱の主人公やボス。
::Xbox Liveにてオンライン配信されているトラップアクション。DS版『天誅 DARK SHADOW』の続編と思われる作品。体験版は無料、製品版は800マイクロソフトポイント、円換算で約1200円。これまでのシリーズとは異なり、武器を振ることができない。マップに配置されている忍具を地面に置き、トラップで敵を倒すトラップアクションゲーム。開発はフロムソフトウェア
:*'''天誅 彩女の章'''(あやめのしょう)[[(2004/7・imode、Ezweb、Yahoo!ケータイ]]版、[[EZweb]]版がそれぞれ配信中。 開発:エイチアイ)
 
:*'''天誅 忍術皆伝'''(にんじゅつかいでん)[[(2005/8/22・imode、Ezweb、Yahoo!ケータイ]]版、[[EZweb]]版がそれぞれ配信中。 開発:エイチアイ)
*[[Wii]]
:*'''天誅 戦国秘録'''(せんごくひろく)[[(2006/12/7・Ezweb、Yahoo!ケータイ]]版、[[EZweb]]版がそれぞれ配信中。 開発:エイチアイ)
:*'''天誅 4''' [[2008年]][[10月23日]] 発売。
:*'''天誅 忍ノ兵法'''(しのびのひょうほう)[[))(2006/8/24・imode、Ezweb、Yahoo!ケータイ]]版、[[EZweb]]版がそれぞれ配信中。 開発:エイチアイ)
::物語は『天誅 参』の一年後が舞台。また、担当声優とデザインが一新される。
::開発は『天誅 弐』以来となるアクワイアが担当する。ディレクターは金山圭輔。
::また今作では鉤縄や箱庭要素がなくなったことや、敵にみつかった際に強制的に一人称視点でのチャンバラモードに移行することに対する不満が多い。
 
*[[アプリ|携帯電話アプリ]]
:*'''天誅 彩女の章'''(あやめのしょう)[[Yahoo!ケータイ]]版、[[EZweb]]版がそれぞれ配信中。
:*'''天誅 忍術皆伝'''(にんじゅつかいでん)[[Yahoo!ケータイ]]版、[[EZweb]]版がそれぞれ配信中。
:*'''天誅 戦国秘録'''(せんごくひろく)[[Yahoo!ケータイ]]版、[[EZweb]]版がそれぞれ配信中。
:*'''天誅 忍ノ兵法'''(しのびのひょうほう)[[Yahoo!ケータイ]]版、[[EZweb]]版がそれぞれ配信中。
::開発はエイチアイが担当。
 
=== [[版権]]の変遷 ===
天誅シリーズの版権は、複雑な推移をたどっている。
 
第1作である『(初代)天誅』は、[[アクワイア_(ゲーム会社)|アクワイア]]により企画・開発され、1998年に[[ソニー・ミュージックエンタテインメント]](SME)より発売された。これを米Activisionが北米地区向けにローカライズ・発売した海外版の追加要素と、新規にマップエディット機能「虎の巻」を搭載して日本で発売されたのが『忍凱旋』である。続いて『忍凱旋』のマップエディタによる作品集『忍百選』と、第2作『天誅 弐』が発売された。
 
その後、SMEがゲーム事業より撤退、天誅の版権はActivisionが取得する。この際、諸般の事情によりアクワイアは制作に関与できないこととなった。(後にアクワイアは[[スパイク (ゲーム会社)|スパイク]]と組んで同様の忍者アクションゲーム『[[忍道 戒]]』を発売。)『天誅 参』からは開発をK2が担当し、日本での発売は[[フロム・ソフトウェア]]によって行われることとなる。『天誅 紅』から版権はフロム・ソフトウェアが取得している。『天誅 4』よりアクワイアが開発に復帰した。また、K2がカプコンに買収されてからは、独立したメンバーによるKUROGANEがK2時代の移植版を開発している。また、その他のソフトに関しては『DARK SHADOW』は[[ポリゴンマジック]]が、携帯アプリはエイチアイが、『Shadow Assault』はフロムソフトウェアが開発を担当している。
 
== 主な登場人物 ==