「法律事務所」の版間の差分

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== 概要 ==
多くの弁護士は、法律事務所において法律事務を遂行する。その他には、官公庁や企業の内部において法律事務を遂行する場合([[インハウスロイヤー]])がある。
法律事務所の規模は様々であり、1人の弁護士からのみ構成されることもあれば(ただし、弁護士とは別に事務員もいるのが通常である。)、世界各国に事務所を有し、さまざまな[[法域]]の数千人の弁護士を抱えるような規模のものまである。日本では、大規模な法律事務所は「ロー・ファーム」と呼ばれることもある。また、自宅において法律事務を遂行する弁護士は、「宅弁」と呼ばれる。
 
== 法的形態 ==
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出資者ではないもののアソシエイトとは区別されてそれなりに尊重される立場を与えられた者。対外的に直接に業務を行わないこともある。[[学者]]、法曹資格のない者(元行政官など)、引退したパートナーあるいはパートナーに準じる弁護士など、さまざまな者に与えられる地位で、その名称もさまざまである。
*その他の[[専門職]]
日本の法律事務所の場合は、[[弁理士]]、[[公認会計士]]、[[税理士]]、[[司法書士]]、[[行政書士]]など。
*[[スタッフ]]又は[[事務員]]
弁護士やこれに準じる者以外の一般の従業員。大規模な法律事務所においてはパラリーガルとそれ以外(主に秘書)に分化しているのが通常である。総称して「事務局」と呼ぶこともある。
**[[パラリーガル]]
弁護士の指揮・監督の下でその法律事務を補佐するが、法曹資格は有しない。日本の法律事務所では、[[司法書士]]や[[行政書士]]の資格を有することもある。
**[[秘書]]
対外的・内部的な一般的な事務を処理する。
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== 専門による分類 ==
日本においては、次のような分類がなされる。
 
まず、広義の[[企業法務]]の特定の分野に特化した専門性の強い法律事務所はブティックと呼ばれる。広義の[[企業法務]]のうち、[[金融法務]]や[[知的財産]](特に特許)、[[倒産]]について見られる。刑事弁護を専門に扱う[[公設事務所]]があるが、これがブティックと呼ばれることはない
これに対して、さまざまな分野を扱う法律事務所は、総合法律事務所と呼ばれ、日本の法律事務所の名称によく用いられる。ただし、総合法律事務所の中にも、[[民事|一般民事]]を中心とするものから[[企業法務]]を中心とするものまでさまざまである。
 
また、かつては渉外性のある(=国際的な)[[企業法務]]に特化した法律事務所[[渉外事務所]]と呼ばれていたが、近年、国内においても急増した専門性の高い企業法務([[M&A]]や[[ストラクチャード・ファイナンス]]など)を渉外これらの法律事務所が担うようになり、典型とされる[[四大法律事務所]]など大規模化したものは、もはや渉外案件に特化しているわけた法律事務所ではなくなったものているが、これら法律事務所は依然として(少なくとも外部からは)「[[渉外事務所]]と呼ばれている。
 
== 関連事項 ==
* [[弁護士]]
* [[公設事務所]]
* [[四大法律事務所]]
* [[渉外法律事務所]]