「龍山文化」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
m →‎黒陶と都市の発達: sty, Replaced: ㎜ → mm, using AWB
8行目:
[[Image:CMOC Treasures of Ancient China exhibit - black pottery goblet.jpg|thumb|200px|卵殻陶でできた高柄杯。山東龍山文化の出土品]]
[[Image:CMOC Treasures of Ancient China exhibit - white pottery gui (1).jpg|thumb|200px|鬹(き)、三本脚の調理器。山東龍山文化の出土品]]
龍山文化は、[[山東省]]東部の[[章丘市]]龍山鎮にある城子崖で[[1928年]]に遺跡が出土し[[1930年]]以降本格的に発掘されたことから来ている。龍山文化の特徴は、高温で焼いた灰陶・黒陶を中心にした[[陶器]]の技術の高さにあり、器の薄さが均一であることから[[轆轤|ろくろ]]が使われていたと見られる。特に'''卵殻陶'''と呼ばれるものは、器を卵の殻のようになるまで(0.5 - 1㎜)1mm)薄くした黒陶の陶器で、さらに磨きをかけて黒光りさせるか精細な文様を彫り込んだものである。これは黄河流域のみならず[[長江]]流域や中国の南部海岸付近でも発見されており、龍山文化の広がりを示している。一方で長江中流域の[[屈家嶺文化]]も灰陶・黒陶を特徴とする文化で河南省付近にまで影響を広げており、龍山文化が長江付近の文化の影響を受けた可能性もある。
 
陶器の生産の効率の上昇は、出土する陶器の数や種類が前の文化に比べ増大したことにもみられ、[[鼎]]や[[鬲]]、鬹、高柄杯など、調理器や食器として使われた多様な黒陶・灰陶の陶器が出土している。