「恩寵 (キリスト教)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Kliment.A.K. (会話 | 投稿記録)
節構成整理ほか僅少加筆ギリシャ語概念
Kliment.A.K. (会話 | 投稿記録)
70行目:
==== 西方教会 ====
{{節stub}}
[[アウグスティヌス]]は、神の恵み、恩恵を強調したので、「恩恵の博士」(doctor gratiae)と呼ばれる。[[ペラギウス]]の唱えた[[ペラギウス主義]]が「功績による救済」であるのに対し、アウグスティヌスは「恩恵による救済」を教えた。アウグスティヌスは人間が[[全的堕落|全的に堕落]]し、救われるためには神の恵みによらなければならないが、神はすべての人を救われるのではなく、救われるべき人々を神があらかじめ選ばれたという[[予定説]]を展開した<ref>[[アリスター・マクグラス]]『宗教改革の思想』教文館p.103-106</ref><ref>マクグラス『キリスト教神学入門』教文館p.608-610</ref>。ただし、アウグスティヌスを[[聖人]]と認める[[カトリック教会]]・[[正教会]]・[[非カルケドン派]]においては、アウグスティヌスの見解を予定説とはみなさない。
 
[[ウォーフィールド]]は、[[宗教改革]]はアウグスティヌスの[[教会論]]に対する彼の恩恵論の勝利であると言った。[[マルティン・ルター]]は、アウグスティヌスの恩恵論を[[信仰義認]]によって表現される、「教会が立つか、倒れるかの条項」とみなした。<ref>マクグラス『宗教改革の思想』p.185</ref>