「ニンバス (人工衛星)」の版間の差分

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ニンバスシリーズが明らかにした数々の予期せぬ科学的発見の中に、1974年から1976年の南半球冬季に出現した南極海の大規模疎氷域(海氷が少ない領域)がある。[[ポリニア]]と呼ばれた海氷に覆われない巨大な領域は、1974年から1976年の3年間の間だけ、冬季に南極を囲む海氷の中に出現した。[[ウェッデル海]]に出現したこのポリニアは夏季に海氷が解けると一旦は消滅したが、翌年の冬季には再び出現したのである。この海氷に覆われない海面部分は、水深2500mの海水温にまで影響を及ぼした可能性があり、同様に広く海洋循環に影響を及ぼしたのではないかと考えられている。ウェッデルポリニアは70年代中頃のニンバス7号の発見以来、観測されていない。
 
===グローバル・ポジショニング・システム===
人工衛星ニンバス(1969年のニンバス3号)は、[[捜索救難]]やデータ観測での利用といった現代[[GPS]]時代の先鞭をつけた。ニンバスによって最初の衛星測位技術が試験されたのである。この技術は、人工衛星が離れた場所にある気象観測所の位置を特定し、観測所のデータを人工衛星に転送するように指示を出すことを可能にするものだった。この新技術の最も有名なデモンストレーションはイギリス人パイロットのシェイラ・スコットによるものである。彼女は人工衛星ニンバスのナビゲーションシステムを使って[[1971年]]に世界初の[[北極]]点単独飛行を成し遂げた。
 
人工衛星ニンバスの地上-衛星-地上コミュニケーションシステムは、世界初の人工衛星を使った救助活動にも利用された。初期の成功例として、[[1977年]]の二人の熱気球乗りの北大西洋での遭難、翌年の日本人探検家[[植村直己]]による世界初の[[犬ぞり]]北極点単独行と[[グリーンランド]]縦断の追跡がある。数万人の人々が過去30年の間にNOAA運用の人工衛星による遭難・救助衛星システム(SARSAT)で救助されている。
 
[[Category:人工衛星|にんはす]]