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陳余は「私と張耳の功績は同じなのに、私だけ王より格下の侯とはあまりに不公平だ」と激怒する。そこで陳余は項羽に敵対していた[[斉]]王[[田栄]]に兵を借り受け挙兵し、張耳を攻め敗走させる。代王となった趙歇を迎え再び趙王に即位させた。
 
逃げ延びた張耳は、天下一の実力者でもあり自分を王に引き立てた項羽を頼ろうとしたが、近侍の[[占星術]]師から「後日、漢王劉邦の天下がくる」と旧知の劉邦を頼るよう勧められたため、漢中へ落ち延び、劉邦に迎えられて漢に仕えることになった。
 
[[楚漢戦争]]が始まり、項羽を包囲するために各国と同盟を結んだ漢王劉邦だったが、趙と同盟を結ぶには実力者の陳余の承諾が必須だった。陳余は同盟の条件に憎き張耳の[[首級]]の差し出しを要求した。そこで劉邦は張耳に似た囚人を処刑し、その首を届けさせた。陳余は納得し漢と趙は同盟することとなった。だが、紀元前205年の[[彭城の戦い]]の際、張耳が生存していることが露見し、怒った陳余によって同盟は破棄された。