「用不用説」の版間の差分

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彼の進化論は、生物側に変化の主体性があるのが特徴である。
 
自然界を観察すると、確かにラマルクの用不用説の正しさを示唆する事実は多い。
 
トビウオの胸ビレを例にとれば、初めは他の魚同様小さかったと思われる胸ビレが、多用によって巨大に変化したということも、ラマルクの用不用説は正しいということを示唆している。
 
ラマルクの失敗は、「歴代に亘る獲得形質で、その種の保存に有益な獲得形質は遺伝するようになる。」という説得力ある台詞を思い付かなかったことであろう。インド人はアーリア人というれっきとした白人であるが、彼らの肌が黒いのは、太陽から身を守るための日焼けという歴代に亘る獲得形質が遺伝するようになった好例である。
 
ヒトが、足の指にもあった拇指対抗性を失くしたのは突然変異ではなく、足で枝を掴む生活が終わり、二足歩行に移ることによって、足の指は短くなり、その生活に適したように足の裏も変化したためである。
 
ほとんど使うことのない足の小指は退化し益々小さくなっている。足の小指を時々物の角にぶつけてとんでもなく痛い目に遭うのは、脳はもう足の小指の存在を忘れているからである。
 
ラマルクの用不用説は正しく、その種の保存に有効な獲得形質は遺伝するようになることは確かであって、既に、問題は、どうやって生物は進化のために遺伝子を書き換えているのかに移っているといえよう。
 
== ラマルク説への批判 ==
ラマルクの進化論は多くの学者の注目を引きつつも、批判が多かったようである。特に、獲得形質の[[遺伝]]の可否については、すぐにさまざまな問題点が指摘された。特に有名なのは、[[ワイスマン]]が[[ネズミ]]を使って行った実験である。彼はネズミの尾を切り取り、それを育てて子を産ませ、その子ネズミもしっぽを切って育て、それを22世代にわたって繰り返し、ネズミの尾の長さに変化が生じなかったことを示した。