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高橋理子(たかはし ひろこ TAKAHASHI Hiroko、1977年8月29日-)は、[[日本]]出身の[[アーティスト]]/服飾[[デザイナー]]、[[博士]]([[美術]])。
 
[[着物]]を主な[[作品]]とする。日本の[[伝統]][[技術]]や[[文様]]に関する専門的な研究に基づいを翻案した、[[現代]]的で[[キッチュ]]な柄・配色の作風が特徴。
 
ミス・ユニバース日本代表[[森理世]]や、プロレスラー[[佐々木健介]]、落語家[[柳家花禄]]の衣装を手がけるなど、エンターテイメント系を得意とする衣装デザイナーとして知られる。
 
[[着物]]を主な[[作品]]とする。日本の[[伝統]][[技術]]や[[文様]]に関する専門的な研究に基づいた、[[現代]]的な柄・配色の作風が特徴。
[[株式会社]]ヒロコレッジ([[HIROCOLEDGE]])代表。
 
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[[埼玉県立新座総合技術高等学校]]服飾デザイン科を卒業後、1996年[[東京藝術大学]]美術学部工芸学科入学。
 
2002年同大学[[大学院]]修士課程修了後、一時7ヶ月間[[アパレル]][[企業]][[デザイナー]]として勤務。
 
2003年、東京藝術大学大学院博士後期課程に再入学。在学中の2005年、[[AFAA ]](Association Françaised'Action Artistique)の招聘により、PARIS・CITE INTERNTIONALE DES ARTSに滞在し活動。二度の個展を開く。
 
帰国後の2006年12月、ブランド名を「OCEP」から「HIROCOLEDGE」に改称し、株式会社ヒロコレッジ設立。ディレクターを務める。
 
2007年5月、「[[義志]]」の緒方義志とともに[[ミス・ユニバース]]2007日本代表[[森理世]]のナショナルコスチュームを担当する。
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2008年3月、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程工芸専攻染織研究領域修了、[[博士号]]取得。東京藝術大学同研究領域における初の博士号取得者である。{{要出典}}
 
 
==人物==
 
「今、ここから始まる伝統」をコンセプトに、日本の伝統技術や文様に関する専門的な知識を踏まえた上での現代的なものづくりを志向している。
 
幼少時から、母と祖母が[[バービー人形]]の[[洋服]]を作ってくれ、[[衣服]]を作ることが自然だという環境下に育つ。小学校1年生のときにテレビで[[ファッションショー]]を見たことをきっかけに、人を美しく見せる衣服というものに興味を抱き、デザイナーを志すことになる。
 
中学校では[[美術部]]に所属、高校では服飾デザイン科に進学し、デザイン画を描き続ける。より自分の好きなものを作るために布から勉強したい、という理由で、[[服飾]][[専門学校]]ではなく[[大学]]進学を選択し、東京藝術大学美術学部工芸科に現役合格。
 
東京藝術大学では伝統[[染織]]の[[技法]]を学び、[[卒業制作]]を機に着物に注目。そのまま同大学大学院に進学し、修士課程修了後、アパレル企業デザイナーとして就職。その中で「ただ[[消費]]されていくだけのモノづくり」、[[大量生産]]・大量消費の実態を目の当たりにし、以後(一着を親子何代にもわたって着続けるなど)環境への配慮という点でも優れている着物に再び注目し、活動してゆくことになる。
 
日本の伝統産業が衰退しつつある一因を、たとえば[[花鳥風月]]のデザインに象徴される旧来の「和」の単純かつ表面的な焼き直しばかりがブームとして横行し、「和」が現代性を失っていることに見いだす。その上で、伝統を踏まえつつ、現代を生きるわれわれの視座や[[ニーズ]]に根ざした「和」を提案している。
 
日本の伝統産業[[再興]]や[[環境保護]]など、[[社会性]]の高い[[メッセージ]]を作品を通して潜在的に発信している人物である。
 
==主な展覧会・作品==
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2007年
*「ミスユニバース2007」森理世 ナショナルコスチューム制作(「[[義志]]」の[[緒方義志]]と共同制作)
 
ほか、衣裳制作、企業[[ロゴ]][[タイプ]]制作、店舗内装制作など多数
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==HIROCOLEDGEとしての活動==
 
2006年12月設立された株式会社ヒロコレッジ(HIROCOLEDGE)において、代表兼・ディレクターとして活動している。日本の伝統染色技術である[[注染]]による[[手ぬぐい]]や浴衣、その手ぬぐいを再利用した[[エコバッグ]]、その他[[インクジェット]]友禅による浴衣、小物などを販売している。
2009年現在、東京都台東区による若手デザイナー支援のためのインキュベーション施設「台東デザイナーズビレッジ」入居し、活動を行っている。