「フジ スーパーオート」の版間の差分

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フジオートは前述の通り、管状弾倉の先端に可変式ガスピストンを内蔵している事が特徴であったが、これが災いして当時[[ポンプアクション方式]]の[[レミントンM870]]などで一般的なオプションであった「延長式多弾倉チューブ」を装備する事が出来なかった。米国においては自動散弾銃やポンプアクション散弾銃は狩猟用のみならず、一般家庭の自衛用途(ホームディフェンス)で需要が大きかったジャンルであった為、延長式多弾倉チューブの装備の可否はその後の商品展開に大きな影響を残す事となってしまった。結局、80年代中頃には販売不振とS&W社との業務提携終了により、フジオートは米国市場から撤退する事となった。
 
また、管状弾倉の先端に可変式ガスピストンを内蔵している事により銃身側のガスポートの位置が制限される為、'''多弾数化を行うとそれまでのモデルの替え銃身が使用できなくなってしまう'''事も商品展開の上での欠点となった。日本市場向けのフジオートは前期型が3発弾倉、後期型が80年代初頭の銃刀法改正に合わせて2発弾倉に変更されたが、相互に銃身の互換性が無かった。モデル晩期には3インチ装弾に対応した'''フジ スーパー12'''が発売されたが、弾倉長が異なる事から、従来モデルとの銃身の共用が不可能であった。<ref>弾倉数の異なるモデル間でも銃身の装着自体は可能であるが、銃身とガスピストンのガスポートの位置がずれる為連発機構が作動しなくなってしまう。この様な事態を招いてしまった一因として、豊和の弾数変更の際の設計変更の手法も無視できない要因である。新SKB M1900やレミントンM1100などは装弾数減少に当たっては、従来の3発ないし4発の管状弾倉の長さを変更することなく、内部に詰め物をする事で2発装填制限に対応していたが、フジオートは'''管状弾倉と先台そのものを直接短縮化する手法'''を取った為、銃身のみならず先台の共用も不可能となってしまった。</ref>
 
フジオートの大きな稼ぎ頭であったパーフェクトスキートも、度重なるスキート競技のルール改正で自動散弾銃に不利なダブル撃ちが増えてきた事や、当時の多くの自動散弾銃で少なからぬ回転不良のリスクを抱えていた24g装弾が公式競技弾として使われるようになった事から、1点の差を争う厳しい試合では自動散弾銃は不利な状況となっていき、次第に競技者からも敬遠されるようになっていった。
 
価格面でも、狩猟用の基本モデルであるフジ スーパーオートM2000が約30万円。最高級のM2300オリンピアスキートで43万円前後の国内販売価格を付けていたが、輸入されていた自動散弾銃は多くが20万円を切る価格で販売されており、次第に国内市場でも販売が低迷するようになった。海外市場でも[[トルコ]]や[[ロシア]]などの新興諸国の銃器メーカーの自動散弾銃が安価なOEM元として台頭するようになり、[[豊和M1500]]の様にOEM供給で生き残りを図る事も次第に難しくなっていった。<ref>2006年末にS&W社はM1000販売中止以来撤退していた散弾銃市場に再参入し、「S&W M1000シリーズ」ガスオートを発売したが、これは[[トルコ]]のATA arms社のOEM製品であり、名称が同一である事を除いてかつての豊和製のS&W M1000とは全く関連性が無い。</ref>
== 派生モデル ==
'''フジ スーパーオート M2000'''
最初に登場した基本モデル。前期型は3発弾倉、後期型は2発弾倉。レシーバーには狩猟風景を描いた白磨きの彫刻が施されていた。
 
'''フジ パーフェクトスキート'''
 
'''フジ スーパー12'''
9090年代初頭に登場したフジオート最後のモデル。3インチマグナム装弾に対応した鋼鉄製レシーバーと、交換チョーク銃身を装備していた。しかし、その後狩猟界で対応が義務付けられる事となったスチール散弾には対応していない。
 
== 中古市場 ==
26,379

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