「フォールトトレラント設計」の版間の差分

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: 自動車では、ラジオは重要ではない。したがって、ラジオをフォールトトレラント設計する必要性は低い。
; その部品はどのくらい障害を起こすか?
: 自動車の[[ドライブシャフト]]のように、いくつかの部品は故障することはほとんど考えられないので、フォールトトレラント設計の必要性は低い。
; その部品をフォールトトレラントにするのにかかるコストは?
: 例えば、自動車の[[エンジン]]に冗長性を持たせるとすると、経済的にも重量やサイズもコストが高くなることが予想される。
 
全ての条件に適合した部品の例として自動車の搭乗者拘束システム([[シートベルト]][[エアバッグ]])がある。我々が意識しない第一の搭乗者拘束システムは[[重力]]である。自動車が転覆などした場合、重力による拘束はなくなってしまう。このような事故の際に搭乗者を拘束するのは安全上非常に重要なので、第一の条件に合っている。シートベルトがない時代には事故によって搭乗者が外に放り出されることがよくあった。したがって第二の条件にも合っている。シートベルトなどは価格的にも重量的にもコストは高くない。したがって第三の条件にも合っている。以上のことから、シートベルトを全ての自動車に装備するのはよい考えと言える。その他のエアバッグなどの補助部品はやや高価なので、第三の条件に適合しないかもしれない。このため、安価な自動車にエアバッグを搭載していないものが(高価な自動車よりも)多いのである。
 
== 実例 ==