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== バロック時代初期 ==
[[バロック音楽|バロック]]時代の組曲は、[[舞曲]]を中心として数曲を組み合わせたものである。バロック時代初期にはまだ「組曲」として作られた作品はなかったが、既に同じ調性を持つ数曲の舞曲を続けて演奏する作品はあった。[[ルネサンス]]後期からバロック初期にかけて世俗音楽は宮廷文化の中で大きく発展し、舞踏会などの場で舞曲が続けて演奏されることは珍しくなかったのだろう。
こうした中で、舞曲が「踊る」という目的から離れて、[[リュート]]や[[チェンバロ]](クラヴサン)の独奏曲として作曲されるようになる。この時代に活躍し、多くの作品を残した作曲家としてチェンバロ奏者の[[フレスコバルディ]]が挙げられるが、彼は既に数種類の舞曲を続けて演奏する作品を作っている。ただしそれらの作品は「組曲」という名を持たず、冒頭に置かれた舞曲の名前で呼ばれている(例えば「第1バレット、コレントとパッサカーリ付き」など)。
 
== バロック時代中期・後期 ==
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; 16世紀に流行した舞曲
: [[バレット]]、[[パヴァーヌ]]、[[ガイヤルド]](ガリアルダ)、[[コレンテ]](イタリアの舞曲。フランスのクーラントとは区別される)、[[ブランル]]、[[スパニョレッタ]]、[[パッサメッツォ]]、[[ヴォルタ]]、[[フォリア]]
一方フランスではフローベルガーと交流があったとされる[[ルイ・クープラン]]や、その甥にあたる[[フランソワ・クープラン]]が多くの組曲を残している。ただしフランソワクープランの組曲(「[[組曲|オルドル]]」)は、同時代のバッハやヘンデルがフローベルガーの影響を強く残した「スイート」であったのと比べると、たしかに舞曲を中心としている点、同一の調性を持つ曲を組み合わせているという部分では「組曲」の特徴を持っているが、曲の配列(同一の舞曲が1つの組曲の中に複数含まれている点)や、標題つきの作品を含んでいる点では異色性を帯びている。
なお、これまでに述べた特徴は独奏曲に顕著な特徴であり、いわゆる[[管弦楽組曲]]は厳密には狭義の組曲とは異なるものである。他に組曲に類する形式としては、[[パルティータ]]、[[コンセール]](合奏体をコンセールという場合もある)があるが、狭義の組曲と比べると形式的な縛りは緩い。