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[[image:Mexico.Oax.Mitla.03.jpg|350px|thumb|right|「円柱の建物群」の一部。壁面に階段状の雷文が見える。]]
'''ミトラ'''は、[[メキシコ]]の[[オアハカ州]]、オアハカ市の南東40km、タラコルラ(Tlacolula)河谷にある[[後古典期]]の[[サポテカ]]文化の遺跡。名称の由来は、[[ナワトル語]]の「ミクトラン」(死者の地)から来ている。モンテアルバンⅣ期(750年~1000年頃、あるいは後古典期前期900年~1200年頃)の遺跡とされてきたが、実際には、[[スペイン|スペイン人]]が到着した後古典期後期にも機能していた。おぞましい儀式を目撃したとのスペイン人[[神父]]たちの記録も残っている。
ミトラの廃墟は、リオ=グランデ=デ=ミトラ川をまたぐ岩場の斜面と丘陵の北側に位置している。ミトラの「市街地」および「祭祀センター」は、「[[円柱 (数学)|円柱]]の建物群」と呼ばれるものをはじめとして5つの[[長方形]]の中庭を囲む細長い建物群で構成されている。
 
遺跡の南側には中庭を囲む建物の下から[[伸展葬]]で葬られた貴族の十字型の墓が発見された。よく知られている建物の構造は、内部は泥と石であり、外面は、丁寧に切り取られて加工された火山岩でおおって[[漆喰]]を塗っている。ミトラの建物の正面と出入口の枠には赤地の化粧漆喰の上に細かい石を組み合わせて階段状の[[雷文]]のような美しい幾何学文様が施された。いくつもの壁から壁をつなぐ角材のような石の柱で屋根を支えている。屋根は小さな石板に砂利をまぶして、全体を石膏で覆っている。屋根は雨水が中庭に落ちるようにゆるやかに傾斜させて造られている。