「日本翻訳文化賞」の版間の差分

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'''日本翻訳文化賞'''(にほんほんやくぶんかしょう)は、日本翻訳家協会(JST)が主催する[[文学賞]]。「世界[[翻訳]]の日」にあたる[[9月30日]](聖[[ヒエロニムス]]の日)に授与式が行われる。前年度に優れた翻訳書を刊行した[[翻訳者]]個人に授与する。
 
第1回[[1964年]]度は、「ペンギン・ブック 日本詩歌集」([[ペンギンブックス]]社)のG・ボーナス、A.スエイトと「形而上学」(ニーホフ社)の安藤孝行。第2回目は「[[蜻蛉日記]]」を英訳した[[エドワード・G・サイデンステッカー|サイデンステッカー]]と[[ジャン・パウル]]「美学入門」([[白水社]])の訳者古見嘉。
 
出版社に与えられる「日本翻訳出版文化賞」も同時期に発足。第1回目は「人類の美術・[[シュメール]]」[[新潮社]]。また毎年ではないが<事典・辞書>などに与えられる「出版特別賞」が[[1981年]]度からある。
 
他に[[1994年]]度から毎年ではないが、[[日本語]]からの[[外国語]]訳書に与えられる「翻訳文化特別賞・翻訳出版奨励賞」もある。
 
==受賞作一覧==
=== 第1回 - 第10回 ===
{|class="wikitable"
|-
!回||年||作品||著者||翻訳者||出版社
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!rowspan="2"|第1回
|rowspan="2"|[[1964年]]||ペンギン・ブック 日本詩歌集||||G・ボーナス、A・スエイト||ペンギンブック社
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|形而上学||||安藤孝行||ニーホフ社
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!rowspan="2"|第2回
|rowspan="2"|[[1965年]]||The Gossamer Years([[蜻蛉日記|かげろう日記]])||||[[エドワード・G・サイデンステッカー]]||タトル商会
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|美学入門||[[ジャン・パウル]]||古見嘉||[[白水社]]
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!rowspan="2"|第3回
|rowspan="2"|[[1966年]]||哲学逍遥||J・サンタヤーナ||磯野友彦||[[勁草書房]]
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|来るべき時代の教育||セオドア・ブラメル||松浦茂晴、山中巌||[[慶応通信]]
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!rowspan="4"|第4回
|rowspan="4"|[[1967年]]||シェークスピア全集・全15巻||||[[福田恒存]]||[[新潮社]]
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|全訳小泉八雲作品集・全12巻||||平井星一||恒文社
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|NANYOUSHU||||本多平八郎||北星社
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|古代中世科学文化史・全5巻||G・サートン||平田寛||[[岩波書店]]
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!rowspan="2"|第5回
|rowspan="2"|[[1968年]]||[[雪国]]||[[川端康成]]||エドワード・G・サイデンステッカー||
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|[[伊豆の踊り子]]||川端康成||オスカー・ベルン||
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!rowspan="3"|第6回
|rowspan="3"|[[1969年]]||ヘルダーリン全集・全5巻||||[[手塚富雄]]、浅井真男||[[河出書房新社]]
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|モラエス全集・全4巻||||花野高蔵||[[集英社]]
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|ダルタニアン物語・全11巻||||[[鈴木力衛]]||[[講談社]]
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!rowspan="3"|第7回
|rowspan="3"|[[1970年]]||キリスト伝||J・リッチョッティ||F・バルバロ||講談社
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|役者論語||||C・J・ダン、[[鳥越文蔵]]||[[東京大学出版会]]
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|D・H・ロレンス詩集・全6巻||||田中清太郎他||[[国文社]]
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!rowspan="3"|第8回
|rowspan="3"|[[1971年]]||オシアン||||中村徳三郎||岩波書店
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|語録・人間の権利||||翻訳刊行委員会||[[平凡社]]
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|西洋の没落・全2巻||O・シュペングラー||松村正俊||5月書房
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!rowspan="2"|第9回
|rowspan="2"|[[1972年]]||神話と古代宗教||K・ケレーニ||[[高橋英夫]]||新潮社
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|智恵の七柱・全3巻||[[T・E・ロレンス]]||柏倉俊三||平凡社
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!rowspan="3"|第10回
|rowspan="3"|[[1973年]]||詩集「花冠」||||[[呉茂一]]||[[紀伊国屋書店]]
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|エッダ(古代北欧歌謡集)||||[[谷口幸男]]||新潮社
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|クリュス詩集・全5巻||||[[植田敏郎]]||講談社
|-
 
|}
 
==外部リンク==