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『[[李陵]]』は無題であったものを深田が命名したもので、中島はいくつかの題を記したメモを遺している。
 
没後1948年、[[中村光夫]]、[[氷上英広]]らの編纂で『中島敦全集』全3巻が[[筑摩書房]]から刊行され、[[毎日出版文化賞]]を受賞。以後、国語教科書に「山月記」が多く掲載されたため広く知られた作家となる。
 
==略歴==
*1909年5月5日 [[東京府]][[東京市]][[四谷|四谷区]]箪笥町(現[[東京都]][[新宿区]]三栄町)で[[漢文]]教師、中島田人の長男として生まれる。
*1933年3月 [[東京大学|東京帝国大学]](現東京大学)[[国文学]]科を卒業。[[卒業論文]]は「[[耽美派]]の研究」。
*1933年4月 [[私立]]横浜高等女学校(現[[横浜学園高等学校]])に[[国語]][[英語]]の教師として赴任。
*[[1941年]]6月28日 教職を辞し、[[パラオ]][[南洋庁]]へ[[教科記]]編纂掛として赴任。
*[[1942年]] 『古譚』(今日の問題社)、『光と風と夢』(筑摩書房)『文學界』に発表、後者は芥川賞候補となる。12月4日[[気管支喘息]]で死去(享年33)。
 
==作品リスト==
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* [[斗南先生]]
* [[かめれおん日記]]
* [[光と風と夢]] [[ロバート・ルイス・スティーヴンソン]]が主人公の書簡などを編集したもの
* [[環礁 (小説)|環礁]] ――ミクロネシヤ巡島記抄――
* 南洋通信 [[中公文庫]]BIBLIO  書簡集
** 寂しい島
*[[川村湊]]編『中島敦 父から子への南洋だより』[[集英社]]
** 夾竹桃の家の女
** ナポレオン
** 真昼
** マリヤン
** 風物抄
* 南洋通信 [[中公文庫]]BIBLIO  書簡集
*[[筑摩書房]]で『全集』は3度刊行、現行版は全4巻。
**[[ちくま文庫]]版「全集」全3巻で上記の作品は所収。
:*また一部が2008年に『中島敦 1909-1942』 新版(ちくま日本文学012)で刊行。
*「李陵、山月記、弟子他」の文庫作品集は[[新潮文庫]]、[[角川文庫]]に加え、現在[[岩波文庫]]、[[集英社文庫]]、[[小学館文庫]]、[[ランダムハウス]][[講談社文庫]]「中国小説集」で刊行。(没後50年を経て[[著作権]]が無くなったため)
**[[宝島社]]で「[[別冊宝島]] 中島敦」が生誕100年特別企画で2009年に刊行
 
==参考文献==
*[[中村光夫]]・氷上英廣編 『中島敦研究』 筑摩書房 1978年
**増補改訂版、[[高橋英夫 (評論家)|高橋英夫]]ほか編 『中島敦全集 別巻』筑摩書房 2002年
*[[勝又浩]] 『中島敦の遍歴』 [[筑摩書房]] 
*川村湊 『狼疾正伝 中島敦の文学と生涯』[[河出書房新社]] 2009年
*[[川湊]]編 山吉廣評伝・中島敦 家学から子へ南洋だより視点 [[集英中央公論新社]]
*村山吉廣『KAWADE 道の手帖 『評伝・中島敦 生誕100年、永遠に越境する文からの視点 [[中央公論河出書房新社]] 2009年
*[[三浦雅士]] 『出生の秘密』 講談社 中島の短編『狼疾記』『悟浄出世』、未完長編『北方行』を2章を費やし論じる
*KAWADE 道の手帖 『中島敦 生誕100年、永遠に越境する文学』[[河出書房新社]] 2009年
*[[三浦雅士]] 『出生の秘密』 講談社 中島の短編『狼疾記』『悟浄出世』、未完長編『北方行』を2章を費やし論じる
*[[岡谷公二]]『南海漂蕩 ミクロネシアに魅せられた[[土方久功]]・杉浦佐助・中島敦』 [[冨山房]]インターナショナル 2007年
*[[渡辺一民]] 『中島敦論』 [[みすず書房]] 中島への敬意と友情の披瀝
*[[辻原登]] 『枯葉の中の青い炎』 新潮社 書名表題作中に脇役として中島が登場
 
==舞台芸術==