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また、[[鞭毛]]を持って運動する胞子を、'''遊走子'''と呼ぶ。
 
== 定義 ==
胞子と呼ばれるのは、その[[生殖細胞]]が、以下のような特徴のすべてを、あるいはそのいくつかを持っている場合である。
 
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また、[[マラリア]]原虫を含む[[原生動物]]に[[胞子虫]]と呼ばれる分類群がいくつか存在し、それらの生殖細胞にも胞子という言葉が当てられる。恐らく、これらが一度に多数の小さい細胞に分かれる過程が胞子を想像させたものと思われる。
 
== 様々な胞子 ==
=== 二形がある場合 ===
胞子に雌雄の[[性的二形]]がある場合、雌性の胞子を大胞子といい、雄性の胞子を小胞子という。
 
=== 形性の部位 ===
胞子が形成されるとき、細胞内に形成される場合、これを'''内生胞子'''と呼び、胞子の入った袋を'''[[胞子嚢]]'''と呼ぶ。遊走子の作られる袋は'''遊走子嚢'''と呼ばれる。
 
胞子が外部に形成される場合、'''外生胞子'''と呼ばれる。
 
=== [[生活環]]との関連で ===
[[体細胞分裂]]によって形成される胞子を'''栄養胞子'''、[[減数分裂]]によって形成される胞子を'''減数胞子'''という。
 
胞子による生殖は[[無性生殖]]といわれることが多いが、簡単に片づけられない問題がある。[[体細胞分裂]]で形成される胞子の場合、胞子を形成した個体と発芽してきた個体の持つ遺伝情報は全く同じであり、無性生殖というのはたやすい。しかし[[減数分裂]]で形成されるものの場合、発芽してくる個体は胞子を形成した世代とは違ったものになる。これを無性世代の特徴と見なすこともできるが、より広い意味での無性生殖との間に問題が生じる。かつては減数胞子を真正胞子と呼んだこともある。これはシダ植物のような生活環を標準と考えた場合には通用するが、より広い群を見た場合、適用しがたい。
 
=== 胞子に変化がある場合 ===
菌類にはまれに胞子がすぐに胞子を形成してしまう例があり、この場合に新たに生じた胞子を'''二次胞子'''という。[[卵菌類]]では遊走子が[[シスト]]を形成し、やや形の異なる遊走子になって出てくるが、これらを'''一次遊走子'''、'''二次遊走子'''という。
 
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== 代表的な群 ==
=== シダ植物・コケ植物の場合 ===
いすれも複相世代の植物体に、胞子嚢が作られ、その中に胞子が形成される。胞子形成時に減数分裂が起こるので、胞子は単相である。
 
=== 菌類の場合 ===
菌類では、分類群によって胞子の形成には実に様々な場合がある。1つの種がその[[生活環]]の中で複数の胞子を形成するのもまれではない。一般に、菌類が形成する生殖細胞はほとんどが胞子の名で呼ばれ、その形成過程等により、さまざまな呼び名がある。
 
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[[simple:Spore]]
[[sk:Výtrus (rozmnožovacie teliesko)]]
[[sr:Spore]]
[[sv:Spor]]
[[th:สปอร์]]