「カエスーラ」の版間の差分

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[[詩]]の[[韻律 (韻文)|韻律]]において、'''カエスーラ'''('''中間休止'''、'''休止'''、'''句切れ'''、'''caesura''' or '''cesura''', 複数形:'''caesurae''')は、詩行の中間にある、耳で聞き取れる休止のこと。ほとんどの場合、カエスーラは朗読の中で休止を引き起こす[[約物]](コンマ「,」、[[セミコロン]]「;」、[[句点]]「.」、[[ダッシュ (記号)|ダッシュ]]「-」など)によって示される。しかし、カエスーラを起こすのに必ずしも句読点は必要ではない。
 
カエスーラには2種類ある。'''男性休止'''('''masculine caesura''')と'''女性休止'''('''feminine caesura''')である。近代語の詩において男性休止は強いアクセント(強勢のある)の音節の後ろにあるカエスーラで、一方、女性休止は弱いアクセント(強勢のない)音節の後ろにあるカエスーラである。
 
それとは別に、行のどの位置にカエスーラがあるかによる分け方もある。'''Initial caesura'''は行の始まり近くにあるカエスーラで、'''medial caesura'''は行の中央にあるカエスーラ、'''terminal caesura'''は行の終わり近くのカエスーラである。Initial caesuraとterminal caesuraは、medial caesuraを好むロマンス([[:en:Romance (genre)]])や[[新古典主義]]では稀にしか使われなかった。
韻律分析において、「||(double pipe, train tracks)」は行の中のカエスーラの位置を示す。
 
カエスーラは[[古代ギリシア]]や[[ラテン語]]の古典詩の、とくに英雄詩形、[[ダクテュロス]]・[[ヘクサメトロス]](長短短六歩格)で顕著に用いられた。近代語の詩の場合とは違い、古典語の詩では'''男性休止'''は一行の初めから3番目の[[韻脚]]の中間にあるカエスーラを指し、'''女性休止'''は4番目の韻脚の中間のカエスーラを意味する
 
[[音楽]]の[[記譜法]]での、カエスーラは音楽的時間(musical time)の完全な休止(停止、中断)を意味する。
 
:{{lang|el|μῆνιν ἄειδε θεὰ}} || {{lang|el|Πηληϊάδεω Ἀχιλῆος οὐλομένην}}
: Mēnin aeide theā || Pēlēiadeō Akhilēos ūlomenēn
: -- [[ホメーロス]]『[[イーリアス]]』の冒頭。大意「歌え、女神よ || ペレウスの子アキレウスの怒りを」。
 
この行では、「{{lang|el|θεὰ}}」の後に男性休止があり、2つの論理上の部分に行を分ける自然な休止である。もっとも、後世の作家と違って、ホメーロス時代の詩行は女性休止を使うのが一般的だった。
 
===ラテン語詩===
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