「アスクとエムブラ」の版間の差分

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男性がアスク([[古ノルド語]]''Askr''、[[英語]]''Ask'')、女性がエムブラ(古ノルド語・英語''Embla'')である。
 
[[スノッリのエッダ]]においては、[[オーディン]]とその兄弟[[ヴィリとヴェー|ヴィリ]]と[[ヴィリとヴェー|ヴェー]]が、この最初の男女の創造者であった。
3人は浜辺で2本の流木を拾うと、それらに人間の形を与えた。
オーディンはそれに息吹を与えた。また、ヴィリは[[感情]]と[[知性]]を与え、ヴェーは[[言葉]]と[[感覚]]を与えた。
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「アスクとエムブラ」は、[[旧約聖書]]の[[創世記]]で語られる最初の男女「[[アダム]](''Adam'')と[[イブ]](''Eva'')」と、名前の頭文字が同じであるが、これはまったくの偶然であろう。アスク(''Askr'')は木の名、トネリコのことである。エムブラ(''Embla'')は、[[ゲルマン祖語]]形が''ambilon''であるならば、[[ゲルマン人]]にはつた植物を意味する語であったと考えられる。昔、火をおこす際には、堅い木で作った棒を柔らかい木の切り株に錐もみしていた。このことから、命も同様に2種の木の交接から生まれるという考えが生じた。トネリコは固く、またつた植物は柔らかくて発火に適しているとされていた。2人の名にはこうした古い民間信仰が潜んでいると考えられる。<ref>[[シーグルズル・ノルダル]]『巫女の予言 エッダ詩校訂本』([[菅原邦城]]訳、[[学校法人東海大学出版会|東海大学出版会]]、1993年、157-158頁)</ref>
 
== 脚注 ==
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<references />
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== 関連事項 ==