「形 (囲碁)」の版間の差分

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凝り形
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'''形'''(かたち)は[[囲碁用語一覧|囲碁用語]]で、[[眼 (囲碁)|眼]]を作りやすい、相手の攻撃を受けにくい、相手を封鎖しやすいなど何らかのメリットがある、部分的に定まった打ち方のことを指す。「ここはこう打つのが形」「形を整えて反撃を狙う」といったように用いられる。「形」に従って打つことは絶対ではなく、愚形の[[妙手]]というものも存在するが、ある程度の形を身につけることは上達に重要である。
 
例えば下図の場合、黒1と[[サガリ (囲碁)|サガる]]と、白2[[スベリ]]から4の[[ツキアタリ]]を利かされ、眼形を奪われる。
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|24|d=d|l=l}}
==好形==
石の働きが重複せず、打ちやすい姿であることを「好形」と表現する。眼が作りやすい、後に相手からの[[利かし]]や反撃の余地を与えないなどの状態を指す。
{{碁盤 9x9|=
a b c d e f g h i
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|24|d=d|l=l}}
白5までの姿は、その形から「陣笠」と呼ばれる。空き三角にさらに石がくっついた愚形。眼形も乏しく、黒に攻撃目標を与えるだけとなる。白5ではaと[[コウ]]で戦うなどが普通。
==凝り形==
 
石が密集し、その効果が重複して効率の悪い形になっていることを「凝り形」と呼ぶ。
'''参考図書''':[[三村智保]]『石の形 集中講義―楽に身につくプロの感覚 (MYCOM囲碁ブックス)』2006年
{{碁盤 9x9|=
a b c d e f g h i
9| | | | | | | | | |=
8| | | | | | | | | |=
7| | | | | | | | | |=
6| | | | b| | | | | |=
5| | | | | | | | | |=
4| | | b| |w3| | | | |=
3| | | |b2|w| | |w1| A|=
2| | | | | | | | | |=
1| | | | | | | | | |=
a b c d e f g h i|=
|24|d=d|l=l}}
白1と二間に[[ヒラキ (囲碁)|ヒラく]]と、黒2とコスミツケられ、白3となる。この場合、白の2つ並んだ石からは本来aくらいまでヒラきたいところであるにも関わらず(二立三析)、狭く開いてしまっていることになる。これは効率が悪く、「凝り形」ということになる。
==参考図書==
'''参考図書''':[[三村智保]]『石の形 集中講義―楽に身につくプロの感覚 (MYCOM囲碁ブックス)』2006年
 
[[Category:囲碁の術語|かたち]]