「アルトマルク号事件」の版間の差分

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ノルウェー人は[[中立]]の侵害に対して憤ったが、ヨーロッパの戦争に巻き込まれることも望んでいなかった。しかしアルトマルク号事件は、連合国にもドイツにも同様に、ノルウェーの中立に対する懸念を植え付けるものだった。両側ともノルウェーに対して軍事力を行使する非常時計画があった。その主たる目的は、戦争初期にドイツ[[軍需産業]]が依存していた[[スウェーデン]]の[[鉄鉱石]]の輸送路の確保であった。
 
アルトマルク号事件によって、[[アドルフ・ヒトラー|ヒトラー]]は[[連合国 (第二次世界大戦)|連合国]]がノルウェーの中立を尊重しないことを確信した。[[2月19日]]、ヒトラーは[[デンマーク]]とノルウェーの占領を目的とする[[北欧侵攻|ヴェーザー演習作戦]]の推進を決定した。作戦は1940年[[4月9日]]に実施された。
 
アルトマルク号事件は、「[[まやかし戦争]]」の期間、つかの間であるが、イギリスにとって切実に必要とされていた士気高揚の効果をもたらした。またドイツに占領されたノルウェーに対して、戦争期間を通じて長続きする宣伝効果を持った。