「タッピング奏法」の版間の差分

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=== ライトハンド奏法 ===
[[Image:Erik Mongrain.jpg|thumb|[[エリック・モングレイン]]のラップタッピング]]
「ライトハンド奏法」は'''[[日本]]独自の古い呼称'''であり、此れ自体をさして現在ではタッピングと言う定義が一般的である。以前『[[ニュースステーション]]』に[[エドワード・ヴァン・ヘイレン]](以下アレックス・ヴァン・ヘイレンとの混同を避けるためファミリーネームではなく、バンドとしての「ヴァン・ヘイレン」のギタリストという意味で、「エディ」と表記する。)が出演した際、「'''ライトハンド奏法を見せてください'''」といわれ通訳がそのまま訳さず話したのか右手のオルタネイトピッキング奏法を披露したことがあり、「ライトハンド」では日本以外は通じにくい。エディ登場当時はいわゆる「ライトハンド奏法」として華々しくギター雑誌等で紹介されたため「ライトハンド奏法」は[[ヴァン・ヘイレン]]のエディが作った奏法という説が広く流布してしまっているが、それ以前に[[ジェネシス (バンド)|ジェネシス]]の[[スティーヴ・ハケット]]が既にタッピングによる奏法を行っており[[クイーン (バンド)|クイーン]]の[[ブライアン・メイ]]も右手で[[ハーモニクス]]・ポイントに触れて[[倍音]]を出す[[フラジオレット#タッチ・ハーモニクス|タッチ・ハーモニクス奏法]](「タッチ・ハーモニクス奏法」もエディの発明とされるのは虚偽である(この奏法はクラシックギターの技法で[[フラジオレット]]と呼ばれるものと同じだと思われる))と併せて行なっていたり(メイの場合、年代、交友関係から考えてハケットが右手も使っているのを見て参考にしたものと思われる)、[[ゴング (バンド)|ゴング]]時代から[[アラン・ホールズワース]]も行なっていた。またJAZZギターではタッチと呼ばれて比較的よく使われる技法でもあった(タッチ自体はトリルに応用されるテクニックではない)。エレクトリック・ベースにおいても、[[ビリー・シーン]]はタラスに在籍していた時代から既に行っていた。エディはホールズワースのフォロワーであり、時期的にもハケット、メイ、ホールズワースが音楽活動をし始めたのが多少前後はあるが[[1970年代]]初頭、ヴァン・ヘイレンがデビューするのが1970年代中盤であるのでホールズワースから[[インスパイア]]されたものをエディがロック的で派手な奏法として徹底的に進化させたのだと考えるのが妥当であろう。その中にはタッピングを大きくフィーチャーし、一つの楽曲内でより連続した音符や音階で演奏、間奏において長時間行った、その奏法の為の楽曲も作り上げたという意味合いはある。1970年代に於いて、ロックギタリストに対するより派手な印象を聴く者に与えたなどの功績はあったといえる。
 
左手とともに右手も押弦に使用することは誰でも思い付き得ることで、以前に誰かが思い付いて実行していたと考えてもよい。ライトハンド奏法が独立した奏法として扱われるに至った理由はいくつか考えられる。主なものは弦の太さと[[特別:Search/ディストーション|ディストーション・サウンド]]の普及である。