「ビブラート・ユニット」の版間の差分

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==シンクロナイズド・トレモロ・ユニット==
[[Image:Stratocaster detail DSC06937.jpg|thumb|Fender Squier Stratocasterに取り付けられている、シンクロナイズド・トレモロ・ユニット]]
主に、[[フェンダー・ストラトキャスター|ストラトキャスター]]に取り付けられているビブラート・ユニット。
 
従来から存在していたビグスビー(後段で説明) などに比べると、音程の変化の幅が非常に大きく、チューニングの狂いも少ない。これはユニット全体の可動幅が大きく、しかも弦を固定するテールピースと弦長を決めるブリッジが一体になっているためである(ビグスビーなどはブリッジが固定されテールピースのみが動く)。
 
本来はフローティング状態(ユニットがボディから浮いた状態)が基本だが、ユニット裏面のスプリングを締めることで、ユニットをボディに密着させることも可能。ボディに密着させてアームを取り外せば、ビブラートユニットがないのと同じ状態になり、チューニングの狂いなどビブラートユニットの欠点を一掃ほぼ解消できる。フローティング状態にしかセッティングできないビブラートユニットも多い中、これもシンクロナイズド・トレモロの大きな利点と言える。
 
1960年代後半に登場した[[ジミ・ヘンドリックス]]が大胆な使用法を発案し、シンクロナイズド・トレモロの人気は一気に高まった<ref>フェンダー社の創業者である[[レオ・フェンダー]]、ストラトキャスターの設計者である[[フレディ・タバレス]]とも、ヘンドリックスのような大胆な使用法は想定していなかったと言われる。</ref>。ヘンドリックスのような大胆な用い方をすると、どうしてもチューニング(調弦)が安定しなくなってしまうが、後年開発されたロック式ペグやローラー式ナットにより、こうした問題もある程度改善された。
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シンクロナイズド・トレモロ・ユニットは[[フェンダー (楽器メーカー)|フェンダー]]社(フェンダーUSA、フェンダー・ジャパンなど)の商標で、主にストラトキャスターに取り付けられている(それ以外にもフェンダー社製の一部の[[ギター]]にシンクロナイズド・トレモロ・ユニットが採用されているモデルがある)。フェンダー社製ギター以外に取り付けられたユニットをシンクロナイズド・トレモロ・ユニットと呼ぶことはないが、[[後藤ガット]]のGE101/102シリーズなど、外見も仕様も全く同一の他社製品も存在する。またギター部品商社の[[オールパーツ・ジャパン]]は後藤ガット製の上記製品を「シンクロ・トレモロ・ユニット」と呼んで販売している。
 
アメリカン・スタンダードなどのモデルにはシンクロナイズド・トレモロを発展させたアメリカン・スタンダード・トレモロが装着されている。6本のネジで留まっていたブリッジをボディのアンカーに2本のエッジで留まっている。
 
==ビグスビー・トゥルー・ビブラート==