「名鉄5700系電車」の版間の差分

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種車のものを再用した[[鉄道車両の台車|台車]]<ref>落成当初は5301F - 5307Fが先頭車FS-307系・中間車FS-315系、5308F・5309Fは全車5000系1次車からのFS-307、5310F以降が全車モ5200形からのFS-315Aを装着していた。なおFS-307は両抱きブレーキ化、FS-315系は[[枕バネ]]内蔵であったオイル[[ショックアブソーバー|ダンパ]]の外付け化(枕バネを二重コイルに交換のため)といった改造がなされている。FS-315系台車は外観上ブレーキシリンダーが見えず一見車体ブレーキのように思われるが、実はこれも台車枠に内蔵されている。</ref>は荷重の増加などにより高速走行時に揺れや振動が目立ったため、当初はコイルバネの交換のみで対処していたが、1993年以降、5000系(初代)由来のFS-307系台車を装着していた全20両と、5200系由来のFS-315形台車を装着していた車両のうち6両が、新造の[[空気バネ]]を使用したFS-550形台車に変更された。同時にブレーキの増圧改造と歯車比の変更 (81:18 = 4.50:1) を受けて120km/h走行対応とされた<ref>最初に改造された5304編成のみ運転台速度計の120km/hが赤目盛(営業最高速度を表す)であったが、程なく110km/hに変更された。なおOSRは110km/hの設定であった。しかし歯車比変更によって、それまで5700系に比べ加速・減速は良いが、自重が5000系時代より重くなった分だけ高速域が少し弱いと言われていた点が解決した(計算上、設計最高速度は10km/hアップの135km/hとなる)。一方台車未交換車についても、当初ブレーキ力の立ち上がりが余りに急激で滑走が頻発したが、問題点は改善されている。</ref>が、この台車交換は2002年施工分を最後に26両をもって中断状態で、最高速度は従来通りの110km/hである。FS-315形台車のままの編成は5301F、5302F、5307F(4両組成×3本)、5312F、5313F(2両組成×2本)である。ちなみにFS-550形台車は、[[台枠]]構造の関係から車体直結式空気バネではない大径心皿式(インダイレクトマウント)のS型[[鉄道車両の台車#軸箱守の無いもの|ミンデン台車]]という珍しいタイプとなった。
 
主制御器や補助電源装置は当初から新製され、電動空気[[圧縮機]]も後に交換されたため<ref>5301F・5302Fのみ種車から流用したDH-25のまま残っており、昔ながらの作動音が聞かれる。5307FもDH-25型であったが,2009年10月にC-1000型に変更された。</ref>、空気バネ車においては流用品は主電動機のみで、限りなく完全新製車に近い。1986年内に34両、翌1987年11月に8両が製造され、4両成8本32両、2両成5本10両の計42両が在籍する。
 
== 運用の推移 ==