「2008年のJリーグ」の版間の差分

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迎えた終盤戦、最終節を前に大分、FC東京、浦和といったクラブが星を落とし、優勝争いから脱落した。特に浦和は、負けが込み始めたことで開幕から燻っていたチーム内の不協和音が一気に表面化し、選手同士やフロントの内紛にまで発展。最終節で中位の横浜FMに1-6で完敗するなど、アジア王者の見る影もない成績に終わった。最終節に優勝の可能性を残したのは、鹿島、名古屋、川崎の3クラブ。名古屋は引き分け、川崎は勝利したものの、自力で優勝を決められる立場にあった鹿島がきっちりと勝利を収め、2000年-2001年シーズン以来、史上初となる2度目のリーグ連覇を達成した。2位は川崎、3位は名古屋となり、それぞれ翌シーズンのACL出場権を獲得した。なお、優勝チームが勝ち点63を獲得したのは、[[2005年のJリーグ|2005年]]より始まった18チームでのJ1リーグ戦において、2005年シーズン優勝のG大阪(勝ち点60)に次ぐ低水準であり、優勝争いがかなりの大混戦であったことを物語った。
 
下位戦線では、オフに主力選手が軒並み移籍し、降格候補筆頭と見られていた千葉が、予想通りに開幕から全く勝てない状態に陥る。11戦で2分9敗、勝ち点2の最下位となったところで[[ヨジップ・クゼ]]監督が解任され、この時点で千葉の降格は確定的だと思われた。しかし、新監督の[[アレックス・ミラー]]就任後、千葉は5連勝を記録するなどして一気に降格圏を脱出。代わって最下位に低迷したのが昇格1年目の札幌で、16節を最後に全く勝てず、結局前年の横浜FCと並ぶ最速タイとなる、残り45試合を残しての降格となってしまった。
 
札幌を除いた残留争いもまた、上位陣の団子レースの余波を受け、こちらも10位前後までを巻き込む未曾有の大混戦となった。昇格組の東京Vに加え、前年は中位だった新潟や磐田、大宮、さらに一時は強烈な勢いを見せた千葉もそのまま降格圏を抜け出すまでには至らず、最終節はこの5クラブが降格の可能性を残すことになった。迎えた最終節、勝利した上で上位クラブの結果を待つしかない、という最も厳しい状況にあった17位の千葉が、0-2のビハインドから最後の15分間で4点を奪う大逆転勝ち。順位を15位に上げ、序盤戦の成績からは想像もつかなかった奇跡の逆転残留を果たした。最終節で完敗した東京Vが勝ち点37、得失点差-12で17位となって1年でJ2に再降格。磐田が勝ち点37、得失点差-8で16位でシーズンを終え、J1・J2入れ替え戦に回ることになった。自動降格チーム(17位)及び入れ替え戦対象チーム(16位)が勝ち点37を獲得したのは、18チームでのJ1リーグ戦において最多であり、残留争いもまた熾烈な物となった。