削除された内容 追加された内容
ぎゅうひ (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
編集の要約なし
5行目:
その起源は[[インド]]と言われるが、[[オリエント]]の有翼天人像が[[シルクロード]]経由で伝わったものともされ、はっきりとは分からない。[[ペルシャ]]辺りを起源とする有翼天人は[[ゾロアスター教]]で空中から飛来するとされる精霊([[フラワシ]] Frawashi)を象ったものともされ、[[ターク・イ・ブスタン]]([[サーサーン朝]])や[[パサルガダエ]]([[キュロス大王]]宮廷跡)など古代ペルシャ遺跡にその姿が見られる。これらの表象は[[エジプト]]や[[メソポタミア]]にも波及、[[イスラエル]]の[[天使]]や[[ギリシャ]]の[[エロス]]、[[ニケ]]といった有翼神像にも影響を与えた。
 
仏教の飛天はそれらオリエントの神々と異なり翼を持たないことが特徴である。しかしガンダーラから西域では有翼像が見られている。多くは天衣(はごろも)をまとった女性像として描かれるため「[[天女]]」とも呼ばれる。[[阿弥陀如来]]などの仏を中心に、花を散らし楽を奏し香を薫じるなどして優雅に舞う姿が一般的に見られる。[[ガンダーラ|ガンダーラ美術]]にはすでにその姿が描かれており、インドでは[[アジャンター石窟|アジャンター]]、[[中国]]では[[敦煌市|敦煌]]や[[雲崗石窟|雲崗]]の[[石窟|石窟寺院]]においてその優美な姿を数多く見せている。日本では[[法隆寺金堂壁画]]や[[薬師寺]]東塔水煙、[[平等院]]鳳凰堂後背、[[法界寺]]阿弥陀堂壁画などにその作例が見られる。
 
== 関連項目 ==