「マックス・ヘッドルーム」の版間の差分

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Togyer (会話 | 投稿記録)
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決して『きれいで豊かで平和な未来』ではないこのような世界観・ビジュアルの構築には、「[[ブレードランナー]]」などの影響で1980年代に出現してきた[[サイバーパンク]]の影響があると思われる。
 
人々がテレビに依存し、またものごともテレビを基準として動く社会を演出するために、[[スラム|スラム街]]である『外辺』でも無造作にTVセットが積み上げられて常に人々はテレビに依存した生活をしている。また世界は数多くのテレビカメラによって常に監視されており、テレビ受像機ですら双方向で視聴者を撮影しているという設定になっている。この設定により、テレビ局内にいるコントロール(世界中にあるテレビカメラや[[データベース]]]に自由にハッキングできる技量がある)がレポーターに警備員の数を教えたり、取材対象の位置などの情報を教えて、突撃取材のガイドをする、ということになっている。
 
作中のハイテク機器は、すべてレトロな雰囲気である。コンピュータの端末はストロークが深い[[タイプライター]]の[[キーボード]]であり(実際古いタイプライターを改造したセットのようである)、[[マウス (コンピュータ)|マウス]]や[[ウィンドウシステム]]といった[[グラフィカルユーザインタフェース|GUI]]は登場せず、登場人物がキーボードを高速で叩きまくって[[ハッキング]]をする。コンピュータのディスプレイやTV受像機などは液晶・フラットパネルどころか、[[ブラウン管]]で角が丸い、今ではあまりみられない(もちろん1980年代からみても古典の部類の)表示デバイスである。