「B爆撃機計画」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Syouyuzara (会話 | 投稿記録)
en:Bomber B (18:31, 20 July 2009 UTC) を翻訳
調整
1行目:
'''B爆撃機'''計画は[[第二次世界大戦]]直前に計画されたもので、[[ドイツ空軍]]の中型爆撃機、重爆撃機を対象とした次世代高速爆撃機の開発計画である。
[[ドイツ航空省]]はこの計画の結果に非常に強い期待を持っており、これより先進的でない計画は全てキャンセルしてしまっていた。しかし、この計画から有効な設計は得られず、結局ドイツ空軍は第二次世界大戦中、時代遅れの航空機を運用するはめになった。
 
19行目:
[[Ju 88 (航空機)|Ju 88]]が運用されていた頃、ドイツの「高性能エンジン」のベンチテストが始まっていた。[[ダイムラー・ベンツ]] [[DB 604]](液冷24気筒(直列6気筒 4列))や[[ユンカース]] [[ユンカース ユモ 222|Jumo 222]](液冷24気筒(直列4気筒 6列))は、2,500hp(1840kW)の出力が計画されていた。[[Ju 88 (航空機)|Ju 88]]に搭載されている[[ユンカース ユモ 211|Jumo 211]]と比較して、これらの新しいエンジンの出力は2基で5,000hp(3680kW)にもなり利用可能な出力は2倍以上にもなった。この大きな出力により、大きな爆弾搭載量とそれを搭載可能な大きな機体内部スペース、より長距離飛行可能な十分な搭載燃料、そしてより高速な速度を持ち合わせている機体の設計が可能となる予定であった。
 
== 爆撃機B計画 ==
 
== 爆撃機B計画 ==
[[ユンカース]]社は1937年後半から[[Ju 88 (航空機)|Ju 88]]に[[ユンカース ユモ 222|Jumo 222]]を搭載し性能を劇的に向上させた発展型、あるいは4つのクランクシャフトを持つ[[ユンカース ユモ 223|Jumo 223]]ディーゼルエンジンを搭載した型の研究をおこなっていた。
[[ドイツ航空省]](RLM)は1939年7月にB爆撃機計画の仕様書を発行した。(ちなみにA爆撃機計画は1936年6月3日にRLMが名称をつけた重爆撃機の開発計画で、[[ハインケル]]社が計画をスタートさせ最終的に[[ハインケル]] [[He 177 (航空機)|He 177]]が完成した。)
44 ⟶ 43行目:
1943年6月、T-Amt(?)は計画をあきらめた。なぜなら、たとえこの時点で[[ユンカース ユモ 222|Jumo 222]]が信頼性を持って稼動できるようになったとしても、エンジンに使用する耐熱合金の材料不足のために量産が出来ない状態になっていた。
ドイツ空軍が所有していた既存の双発の中型爆撃機が絶望的なまでに時代遅れになりつつあった1943年後期、その時点になっても利用可能な設計は何も残らなかった。最終的に爆撃機B計画は大規模かつ驚くほど高価な計画であったにもかかわらず何も得られず失敗に終わった。
 
 
 
 
== 関連項目 ==
 
*[[ユンカース ユモ 222|ユンカース ユモ 222]]
*[[Fw 191 (航空機)|Fw 191]]
55 ⟶ 50行目:
 
== 参考文献 ==
*[[:en:Bomber B]]([http://en.wikipedia.org/wiki/Bomber_B 18:31, 20 July 2009 (UTC) 版]) - 本頁は左記[[:en:|英語版ウィキペディア]]の頁を基に作成が行われた。
 
{{DEFAULTSORT:Bomber B}}
 
{{DEFAULTSORT:Bomber Bはくけきき}}
[[Category:航空用レシプロエンジン]]
[[Category:BMW|801]]