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{{Otheruses|[[日本神話]]の火の神|[[週刊少年マガジン]]掲載の漫画『カグツチ』|カグツチ (漫画)|}}
[[Image:Creation myths of Japan 3.svg|thumb|right|250px|神産み神話(イザナギ・イザナミが生んだ神々) [[media:Creation myths of Japan 3.svg|SVGで表示(対応ブラウザのみ)]]]]
'''カグツチ'''とは、[[記紀神話]]における火の[[神]]。[[古事記]]では、火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)・火之炫毘古神(ひのかがびこのかみ)・火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ;加具土命)と表記される。また、[[日本書紀]]では、軻遇突智(かぐつち)、火産霊(ほむすび)と表記される。
 
==神話の記述==
[[神産み]]において[[イザナギ]]と[[イザナミ]]との間に生まれた神である。火の神であったために、出産時にイザナミの陰部に火傷ができ、これがもとでイザナミは死んでしまう。その後、怒ったイザナギに[[十束剣|十拳剣]]「[[天尾羽張]](アメノオハバリ)」で殺された。
 
古事記によれば、カグツチの血から、以下の神々が生まれた。
#[[石折神]](いはさくのかみ)
#[[根折神]](ねさくのかみ)
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==神名==
===火之夜藝速男神(ひのやぎはやを)===
'''火之'''(ひの)は、文字通り、この神が火の神であることを表す。'''夜藝'''(やぎ)は、現代語の「やく」に通じる言葉である。だが、[[上代日本語]]の意味としては、「自ら火を出して燃えている」といった方が妥当である。'''速'''(はや)は、上代日本語において、名詞の前につく接頭語で、強調の意味を表す。'''男神'''(をのかみ)は、文字通り、この神が男性神であることを表す。
 
すなわち、火之夜藝速男神とは、「燃えている男の火の神」といった意味である。