「クラシック (競馬)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
46行目:
 
=== アメリカ合衆国・カナダ ===
アメリカ合衆国では、クラシック競走といえば同国でもっとも大規模な三冠を形成する[[ケンタッキーダービー]]・[[プリークネスステークス]]・[[ベルモントステークス]]の3競走のことを指している。これらは当時盛り上がりを見せていたこの3競走を制した[[ギャラントフォックス]]が三冠馬と呼ばれたことがきっかけで呼ばれるようになったもので、イギリスの各競走を模したものではない。また、それらより古くからある競走に[[トラヴァーズステークス]]などの競走、セントレジャーを模して創設された[[ローレンスリアライゼーションステークス]]などの競走もあるが、それらがクラシックと呼ばれることはまずない。
 
アメリカの牡馬クラシック競走にはせん馬の出走が認められており、現在までに[[エクスターミネーター]]など8頭のケンタッキーダービー馬が誕生している。
52行目:
それぞれの競走はダートの馬場で行われ、また春季の約1ヵ月間で三冠戦が終わるという非常に短い期間も特徴的である。ダートとしては長丁場のベルモントステークス(12ハロン・約2414メートル)に関しては、他国のセントレジャー相当競走と同じくしばしば距離短縮の提言が上げられることもあるが、現在まで条件の変更もなく地位を保ち続けている。
 
また、牝馬の競走においてクラシック路線競走と呼ばれていたものは同国最大[[コーチングクラブアメリカンオークス]]があるが、クラシック意味が上記牡馬三冠路線競走を意味することが多くなった現在においてはあまり使われない表現である。クラシックとは無関係だが三冠路線は存在し、特にニューヨーク牝馬三冠([[エイコーンステークス]]・[[マザーグースステークス]]・[[コーチングクラブアメリカンオークス]]・[[アラバマステークス]]があるものは同国最大牝馬三冠路線として位置づけられている。しかし、王道の中距離路線に出走する多くの牝馬にとっては5月の[[ケンタッキーオークス]]が最大の目標になっており、同競走を絡めた新たな三冠体系の確立の検討も行われている。
 
[[カナダ]]では1949年に三冠設置が提唱されて、[[クイーンズプレート]]・[[プリンスオブウェールズステークス (カナダ)|プリンスオブウェールズステークス]]・[[ブリーダーズステークス]]の3競走がカナダクラシック三冠競走として位置づけられた。ただし、いずれの競走もカナダ国内所属の競走馬のみ出走可能な競走で、かつカナダの競走馬でもアメリカクラシック三冠に挑むこともできるため、それに比べると価値は一枚落ちる。これらの大規模な三冠のほか、競馬場を運営する各団体ごとに三冠競走が設定されている。