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{{Otheruses|通貨|その他}}
{{otheruses|通貨の単位|フランス北西部の町|ディナール (フランス)}}
[[File:Dinar.svg|thumb|300px|
'''ディナール'''('''dinar''', دينار)とは、[[通貨]]単位名称のひとつ。アラビア語では「ディーナール」と発音される。これは以下の各国で使われているが、それぞれ独自で発行されているため価値はそれぞれ異なる。ディナールの名称は、ローマ帝国の[[銀貨]]、ディナリウスに由来する。マケドニアの通貨単位は正確には'''デナール'''(''denar'')だが、単語の由来はディナールと同じである。
== {{legend|#4E9A06|ディナール使用していた ==}}
{{legend|#8AE234|旧ディナール使用国}}
]]
'''ディナール'''('''dinar''', دينار)は、[[アラブ地域]]などの多くの国で使われている[[通貨]]単位名称のひとつである。アラビア語では「ディーナール」と発音される。これは以下の各国で使われているが、それぞれ独自で発行されているため価値はそれぞれ異なる。ディナールの名称は、ローマ帝国の[[銀貨]]、ディナリウスに由来する。マケドニアの通貨単位は正確には'''デナール'''(''denar'')だが、単語の由来はディナールと同じである。
 
== 各国のディナールを使用している国 ==
=== 補足現行 ===
* [[アルジェリア]] - [[アルジェリア・ディナール]]
{| class="wikitable"
* [[イラク]] - [[イラク・ディナール]]
! 国 !! 通貨 !! [[通貨コード]]
* [[クウェート]] - [[クウェート・ディナール]]
|-
* [[セルビア]] - [[セルビア・ディナール]]
*| [[チュニジア]]{{ARG}} -|| [[チュニアルェリア・ディナール]] || DZD
|-
* [[バーレーン]] - [[バーレーン・ディナール]]
*| [[イラク]]{{IRQ}} -|| [[イラク・ディナール]] || IQD
* [[マケドニア旧ユーゴスラビア共和国|マケドニア]] - [[マケドニア・ディナール]]
|-
* [[ヨルダン]] - [[ヨルダン・ディナール]]
*| [[リビア]]{{KUW}} -|| [[リビアクウェート・ディナール]] || KWD
|-
* [[イラン]]の通貨[[イラン・リアル]]の[[通貨の補助単位|補助単位]](100分の1)
*| [[アルジェリア]]{{SRB}} -|| [[ジェリア・ディナール]] || RSD
|-
| {{TUN}} || [[チュニジア・ディナール]] || TND
|-
*| [[バーレーン]]{{BHR}} -|| [[バーレーン・ディナール]] || BHD
|-
| {{MKD}} || [[マケドニア・ディナール]] || MKD
|-
*| [[ヨルダン]]{{JOR}} -|| [[ヨルダン・ディナール]] || JOD
|-
*| [[セルビア]]{{LBY}} -|| [[セルビア・ディナール]] || LYD
|}
 
===補助通貨 ===
== ディナールを使用していた国 ==
{| class="wikitable"
* [[スーダン]] - [[スーダン・ディナール]]
! 国 !! 通貨 !! [[補助通貨]]
* [[ユーゴスラビア]] - [[ユーゴスラビア・ディナール]]
|-
* [[南イエメン]] - [[南イエメン・ディナール]]
| {{IRN}} || [[イラン・リヤル]] || 1 リヤル = 100 ディナール
|}
ただし、リヤルの価値低下のため、実際には使われない。
 
=== 廃止===
{| class="wikitable"
! 国 !! 通貨 !! 廃止年 || 新通貨
|-
| [[File:Flag of Abu Dhabi.svg|20px|border]] [[アブダビ]] || [[バーレーン・ディナール]] || [[1973年]] || [[UAEディルハム]]
|-
| [[File:Flag of Serbian Krajina (1991).svg|20px|border]] [[クライナ・セルビア人共和国|クライナ]] || [[クライナ・ディナール]] || [[1995年]] || [[クーナ]]
|-
| {{HRV}} || [[クロアチア・ディナール]] || [[1994年]] || [[クーナ]]
|-
| {{SUD}} || [[スーダン・ディナール]] || [[2007年]] || [[スーダン・ポンド]]
|-
| [[ファイル:Flag of Republika Srpska.svg|20px|border]] [[スルプスカ共和国|スルプスカ]] || [[スルプスカ・ディナール]] || [[1994年]] || [[ユーゴスラビア・ディナール]]
|-
| {{BIH}} || [[ボスニア・ヘルツェゴビナ・ディナール]] || [[1998年]] || [[兌換マルク]]
|-
*| {{SYE}} || [[南イエメン・ディナール]] -|| [[1990年]] || [[イエメン・ディナーリヤル]]
|-
*| [[ユーゴスラビア]]{{YUG}} -|| [[ユーゴスラビア・ディナール]] || [[2003年]] || 各国の独自通貨
|}
 
===構想===
* [[サウジアラビア]]、[[クウェート]]、[[バーレーン]]、[[カタール]]、[[アラブ首長国連邦]]、[[オマーン]]で構成される[[湾岸協力会議]](GCC)6カ国が、共通通貨「[[湾岸ディナール]]」(公式には名称未定)の導入を検討している。
 
== 歴史 ==
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エジプトの[[トゥールーン朝]]でのディナール金貨の純度の高さは有名である。しかし10世紀の中頃から金の供給が減少すると12~13世紀にはシリア以東ではディナール金貨は打刻されなくなり予算や大きな金額はディルハム銀貨で計算されるようになった。ただ西スーダンの金が供給されていた[[ファーティマ朝]]や[[ムラービト朝]]、[[アイユーブ朝]]・[[マムルーク朝]]では依然15世紀初頭まで高品質のディナール金貨を打刻し地中海交易の中心的役割を担ったが次第にイタリア諸都市の金貨(デュカーティやフィオリーニなど)におされディナール金貨は減退した。1425年にはデュカーティに対抗するためマムルーク朝スルタン・アシュラフ・バルスバーイが新ディナール(アシュラフィー)を打刻したが経済的な盛り返しはできなかった。金貨の敗退によりイスラームの勢力的な敗退も始まる。オスマン帝国時代も決済通貨はやはりイタリアの貨幣であった。
 
<!--現行の各国のディナールについては個別記事で-->
== 補足 ==
* [[サウジアラビア]]、[[クウェート]]、[[バーレーン]]、[[カタール]]、[[アラブ首長国連邦]]、[[オマーン]]で構成される[[湾岸協力会議]](GCC)6カ国が、共通通貨「[[湾岸ディナール]]」の導入を検討している。
* 米外交専門誌のフォーリン・ポリシー(電子版)[[2007年]][[6月12日]]版で[[イラク]]の[[イラク・ディナール]]が、[[北朝鮮]]の[[朝鮮民主主義人民共和国ウォン|ウォン]]、[[ソマリア]]の[[ソマリア・シリング]]、[[ベネズエラ]]の[[ボリバル]]、[[ジンバブエ]]の[[ジンバブエドル]]とともに世界で最も価値が低い通貨に選定された。
 
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