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'''パパイン''' ('''papain''', [[EC番号|EC]].3.4.22.2) は[[プロテアーゼ|タンパク質分解酵素]]の一種。塩基性中の[[アミノ酸]]、[[グリン]]及び[[ロステ]]と続くアミノ酸との[[ペプチド結合]]を切断する。[[植物]]由来のプロテアーゼとしてはもっとも研究が進んでい]]に分類され酵素
 
==性質==
[[パパイア]]から見つかったことからこの名前がつけられた。熟したパパイアではパパインはあまり含まれない。同様の酵素(ブロメライン、Bromelain)が生の[[パイナップル]]の果実に豊富に含まれており、パパインが肉を柔らかくすることから[[酢豚]]などの料理に用いられるが、缶詰の果実ではこのような効果はない(一般に酵素は加熱により活性を失うので酸味や甘みが目的である場合が多い)。[[キウイフルーツ]]のアクチニジン(actinidin)や[[イチジク]]の果実にフィチン(ficin)含まれ同様な酵素である。
 
==触媒機構==
パパインの阻害剤としてはロイペプチン Leupeptin などがある。
触媒残基は[[システイン]]と[[ヒスチジン]]で、システイン残基の[[チオール]]基の硫黄原子がペプチド結合のカルボニル炭素に求核攻撃を行うことからタンパク質やペプチドの[[加水分解]]が始まる。[[植物]]由来のプロテアーゼとしてはもっとも研究が進んでいるものの一つ。
 
==基質特異性==
塩基性[[アミノ酸]]、[[グリシン]]及び[[ロイシン]]と続くアミノ酸との[[ペプチド結合]]を切断する。
 
==阻害剤==
パパインはロイペプチン Leupeptin などのペプチド系阻害剤や、[[システイン]]残基([[チオール基]])修飾試薬([[水銀]]化合物など)によって阻害される。
 
==関連項目==
* [[プロテアーゼ|タンパク質分解酵素]]
* [[蛋白質|タンパク質]]
* [[酵素]]