「欧州の歌」の版間の差分

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=== 採択 ===
1971年に欧州評議会の議員会議は、1955年に[[リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー]]が提言していた意見<ref>[http://www.coe.int/t/dgal/dit/ilcd/Historical_Content/hymn/kalergi1.pdf クーデンホーフ=カレルギーの書簡] {{Fr icon}} 2008年8月3日(PDF形式)</ref>を取り上げ、ベートーヴェンの交響曲第9番から「歓喜の歌」への序曲を欧州の歌として採択するよう提案することを決定した。これを受けて閣僚委員会は1972年1月19日、[[ストラスブール]]においてルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」序曲前奏部分を欧州の歌とすることを公式に発表した。
 
指揮者[[ヘルベルト・フォン・カラヤン]]はピアノ独奏、吹奏楽、交響楽にそれぞれ編曲するよう依頼され、公式録音の演奏を指揮した。カラヤンは楽譜にこの曲に対する自らの思いを書き表しており、とくにテンポについては知られるところである。ベートーヴェンは minim二分音符 = 80 としたのに対して、カラヤンは crotchet四分音符 = 120 としたのである。
 
欧州の歌は1972年の[[ヨーロッパ・デー]]において大々的に告知された。1985年、欧州連合(当時は[[欧州共同体]])の加盟国首脳は欧州の歌を共同体の歌とすることを採択した。この採択は加盟国の国歌と置き換えるものではなく、域内の多様性における統一を共有する価値観を称えるということが目的であった。欧州の歌は自由、平和、結束という統合されたヨーロッパの理想を表すものである<ref name="CoE-Emblemes"/>。