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経済準学士 (会話 | 投稿記録)
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'''宝箱'''(たからばこ)とは[[宝|宝物]]が入っている[[箱]]のこと。
 
==概要==
宝箱は、その内容物によって名前が決められている箱の一種で、所謂「宝物」が直接的な財物([[貨幣]]・[[貴金属]]・[[宝石]]など)であったり、古い時代の貴重な遺物であったり、人によってはその[[価値観]]にもよっても様々なものが「宝物」となる以上は、その内容物も曖昧さを含んでいる。なおこの場合において宝箱の呼び方を決定する要素は内容物にあって箱本体に主体性は無く、それらの箱の材質や形状は元来まちまちである。
[[ロールプレイングゲーム]]に登場する。中身は元々は自分が所有していない有形物を指すことが多い。内容は武防具から道具やお金などである。
 
一般に宝箱と呼ばれるものでは、[[冒険小説]]にしばしば登場する[[チェスト]](日本の[[長持]])に相当する箱の機能を持った[[家具]]の中に高価な財物がしまわれ、それが何処かに隠されているものといったイメージが存在する。こういった「財物が収められ隠された箱」は、乱雑に財物を箱の中に詰め込んでいる訳であるから財産の扱いではあまり適切ではないが、本来の正当な持ち主が金品を秘匿するする意図でこういった宝箱を隠し、その所有者が死去などの形で人知れず宝箱だけが残っている…というものが物語の始まりとなる作品も少なくない。
一度開けたら開いたままになる場合と、閉め直して一度開いたか分からない場合がある。
 
なおこういった「宝物の詰まった箱」が実際に発見された例も数多く、古代の遺物から時の権力者や有力者の隠し資産、あるいは過去の[[海難事故|難破船]]の積荷などなど、様々な事例が存在する。余禄としては2006年4月20日に朝日新聞が報じたところとして、さいたま市内のリサイクル企業で2005年9月に回収された家電製品筐体内から現金約2200万円が発見された例(発見者ら3名が着服を目論むも「余りの金額」であったため自首して露見)もある。
中身に何も入っていないケースや、[[シェイプシフター]]のモンスターが宝箱の姿に化け、無警戒な冒険者をおびき寄せて餌食にするケースがある。
 
本来宝箱は収められた箱に主体性が無いため決まった形状というのも本来はないが、現在において宝箱が固定されたイメージを形成した一端には、後述する[[コンピュータゲーム]]など娯楽作品中に繰り返し登場していることが挙げられる。
 
===ゲームと宝箱===
宝箱は[[ロールプレイングゲーム]]([[コンピュータRPG]]含む)にしばしば登場する。中身は元々は自分が所有していない有形物を指すことが多く、内容は武防具から道具やお金などである。こういった宝箱は[[テーブルトークRPG]]最初期の『[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]]』などに「財宝の詰まったチェスト」などの形で登場して以降、様々な作品中に見出され、記号化された[[アイテム]]として登場するが、主に「開いて中身を取り出すべき対象」として描かれ、宝箱自体が入手可能な作品は少ない。例外的には『[[ダンジョンマスター]]』でアイテムとして数種類が登場、持ち物の数が制限されている同ゲームにおいては、この箱の中に更に「入れられる物品の数」が設定されているため、持ち物を制限枠以上に持ち運べるようになっている(ただし重量制限があるため、内容物分の重量に加え箱自体の重さがネックとなる)。
 
ゲーム内では、一度開けたら開いたままになる場合と、閉め直して一度開いたか分からない場合がある。前述の『ダンジョンマスター』では更にプレーヤー自身が自分の持ち物を収めることもできるが、持ち物制限があるゲームの中には「アイテム保管庫」としての機能がある箱もゲーム内システムとして組み込まれている作品も見られる。中身に何も入っていないケースや、[[ミミック]]などの名前で[[シェイプシフター]]のモンスターが宝箱の姿に化け、無警戒な冒険者をおびき寄せて餌食にするケースがある。
 
なおゲーム内ではマップ内に据え付けになっている(つまり家具などの扱い)ものと、敵対するモンスターなどを倒した際に「モンスターの持ち物」として出てくる場合があり、後者はそもそもなぜモンスターが宝箱を持ち歩いていたか不明で、箱を[[財布]]代わりとしていたのか、上位の敵対者への献上品として運搬中だったのか、単に訳もわからず引き摺って遊んでいたのかも判らない。ただゲームによっては、宝箱として表示されているがその実としてモンスターの性質上で説明されているものがあり、例えば[[カラス]]のように光る財宝を見つけると集める習性があるとか、モンスター自身の体の一部が財宝的な価値があるとかである。一方、前者的なマップ据え付けの宝箱では、『[[ドラゴンクエストシリーズ]]』など一部の作品において街の民家の中などにこの宝箱が据えつけられており、どうやらその家の住人の財産であるらしいのに、プレーヤーが「開けて中身を持ち去る」ことも可能となっているものもみられる。
 
ゲーム内ではこのように記号化された存在ではあるが、その一方で実際の貴重品を納められた箱(例えば[[金庫]]など)が[[鍵]]によって内容物を守るように、宝箱には鍵が掛かっていることがルール化されているゲームも数多い。また鍵だけではなく、これを無理にこじ開けようとする者に被害を与える[[罠]]が仕掛けられているゲームもあり、例えば『[[ウィザードリィ|ウィザードリィシリーズ]]』では、この宝箱を開ける専門家として「シーフ」や「ニンジャ」などの[[キャラクタークラス]]が存在し、罠を鑑定する[[魔法]]まで設定されている。なお同ゲーム中、罠には様々な種類があり、開けた途端に内容物諸共[[自爆]]するものや魔法によって強制的にプレーヤーを移動させるものも登場する。
 
なお初期のコンピュータゲームでは、その限られたりソースを最大限に生かすため、宝箱のグラフィックといえば同じような箱(ないし同一のグラフィック)として描かれ、これは近年の潤沢なリソースが利用可能なゲームでも記号化され同一視されるなどして同じグラフィックが使われた宝箱が幾つも登場する。
 
==関連項目==