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'''ソピアー'''または'''ソフィア'''([[ギリシア語]]:'''{{lang|el|Σοφια}}''',[[英語]]:'''Sophia''')または'''上智'''(じょうち)は、智慧の[[象徴]]である。[[グノーシス主義]]や[[ユダヤ教]]などにおける[[アイオーン]]の名で、この世の起源に関して重要な役割を持つ。[[人間]]の[[救済]]における[[元型]]象徴とも見なせる。ソピアーはまた古代ヘレニズム世界で、[[智慧]]を象徴する[[女神]]とも考えられた。智慧の[[象徴]]としての側面は、後に[[キリスト教]]の[[聖母マリア]]に取り込まれた。{{要出典}} 絵画などでは、体を大地に対して弓なりにし、牛の頭をした女性で描かれることが多い
 
== 概説 ==
=== グノーシス主義 ===
グノーシス主義においては、ウァレンティノス派などの考えでは、[[プレーローマ]]における最低次アイオーンで、彼女の欲望によって、この世が生み出されたとする「[[ソピアー神話]]」が存在する。また人間の「心魂」([[魂]]を表すグノーシス主義用語)の象徴でもあり、ソピアーの落下と救済は、人間の心魂の地上への失墜と救済の可能性の[[神話]]元型となっている。絵画などでは、体を大地に対して弓なりにし、牛の頭をした女性で描かれることが多い
 
== キリスト京 ==
グノーシス主義においては、ウァレンティノス派などの考えでは、[[プレーローマ]]における最低次アイオーンで、彼女の欲望によって、この世が生み出されたとする「[[ソピアー神話]]」が存在する。また人間の「心魂」([[魂]]を表すグノーシス主義用語)の象徴でもあり、ソピアーの落下と救済は、人間の心魂の地上への失墜と救済の可能性の[[神話]]元型となっている。
[[イエス・キリスト]]の[[十字架]](スタウロス)での受難は、[[キリスト教]]の[[福音書記者]]が記しているものであるが、キリスト教におけるこの神話要素を借用したのか、または独自な出典から物語を採用したのか、イエスの受難も、ソピアー上智の落下と救済事件のなかの要素として描かれている。イエスはこの場合、[[アイオーン]]であり、それ故[[肉体]]を持たないので、受難しなかったという説も存在し、これは[[仮現論]](ドケティズム)に通じる。
 
[[イエス・キリスト]]の[[十字架]](スタウロス)での受難は、[[キリスト教]]の[[福音書記者]]が記しているものであるが、キリスト教におけるこの神話要素を借用したのか、または独自な出典から物語を採用したのか、イエスの受難も、ソピアーの落下と救済事件のなかの要素として描かれている。イエスはこの場合、[[アイオーン]]であり、それ故[[肉体]]を持たないので、受難しなかったという説も存在し、これは[[仮現論]](ドケティズム)に通じる。
 
=== 象徴化 ===
 
元々ギリシア語では、[[知恵]]という意味の[[名詞]]であり、[[ギリシア神話]]では神格化されていなかったが、[[ヘレニズム時代]]以降、グノーシス主義とも関連して神格化が進む。しかし、独自の[[女神]]としての[[崇拝]]は希薄である。
 
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* [[ソフィア (神秘思想)|ソフィア]]
* [[聖母マリア]]
* [[上智大学]]
 
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