「上顎洞癌」の版間の差分

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'''上顎洞癌''' (じょうがくどうがん) は副鼻腔の一つである上顎洞にできる[[がん (悪性腫瘍)|がん]]である。副鼻腔で発生する癌では最も頻度が高いが、発症例はごく稀である。他の組織へ転移する危険性はあまりないとされている。
 
==発生過程==
慢性[[副鼻腔炎]](蓄膿症)に長期間(数十年)にわたってかかると、洞内部の柔毛上皮が脱落して扁平上皮癌が発生する。50歳を超えると発生の危険性が高くなる。最近では[[抗生物質]]や消炎酵素薬の開発により慢性副鼻腔炎の段階での治療が可能となり発生頻度が減少している。
 
==症状==
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放置しておくと腫瘍は肥大し頬骨を突き破り脳の神経を圧迫し、最悪の場合死に至る。末期の段階で摘出できたとしても上顎全摘の可能性が高く、脳に障害が残る危険性がある。
 
特に、春先は鼻詰まりや涙目で[[花粉症]]と思い込み、放置して悪化する危険性があるので注意を要する。
 
==治療法==
かつては上顎と眼球を摘出する手術のみだったが、最近では[[放射線]]治療や[[化学療法]]も行われ、上顎と眼球が温存できるようになった。
 
上顎洞癌は慢性副鼻腔炎を長期間にわたって放置すると発生する危険性があるので、鼻の異常感じたら受診し治療することが肝要である。副鼻腔炎の治療で発生の危険性は大幅に軽減される可能性が高まる。
[[Category:がん (悪性腫瘍)|しようかくとうかん]]