「ミレッラ・フレーニ」の版間の差分

'''ミレッラ・フレーニ'''（'''Mirella Freni'''、, [[1935年]][[2月27日]] - ）は、[[イタリア]]の[[オペラ]][[歌手]]（[[ソプラノ]]）で、若々しい声質と優れた演技力で評価が高い。彼女のレパートリーは約40ほどの役柄からなり、主に[[ジュゼッペ・ヴェルディ|ヴェルディ]]と[[ジャコモ・プッチーニ|プッチーニ]]を中心にしているが、[[ピョートル・チャイコフスキー|チャイコフスキー]]の『[[エフゲニー・オネーギン (オペラ)|エフゲニー・オネーギン]]』のタチヤーナも含む。フレーニは[[ブルガリア]]の[[バス (声域)|バス]]歌手、[[ニコライ・ギャウロフ]]と結婚しており、二人はしばしば舞台およびレコード録音で共演している。

1961年には『[[ファルスタッフ]]』のナンネッタ役で[[ロイヤル・オペラ・ハウス]]に初出演、1963年にはゼッフィレッリ演出、[[ヘルベルト・フォン・カラヤン|カラヤン]]指揮の『[[ラ・ボエーム]]』で[[ミラノ]]・[[スカラ座]]デビューを果たした。これをきっかけにフレーニはカラヤンに気に入られ、以後多くのオペラや演奏会で共演を重ねた。1965年には、やはりミミ役で[[メトロポリタン歌劇場]]デビューを飾った。

1970年代になり、彼女はより重い声質の役柄、特にヴェルディの『[[ドン・カルロス]]』のエリザベッタや『[[オテロ (ヴェルディ)|オテロ]]』のデズデモナ、『[[シモン・ボッカネグラ]]』のアメーリアなどを歌うようになった。

1981年、フレーニは戦後最大級のバス歌手のひとり一人とされる[[ニコライ・ギャウロフ]]と再婚した。

1990年、フレーニは回想録『わが愛しき劇場』を書いた。同年、イタリア共和国大十字騎士賞（Cavaliere della Gran Croce della Repubblica Italiana）を受け、1993年3月にはフランス政府から[[レジオンドヌール勲章|レジオン・ドヌール勲章]]を受章した。

フレーニは1990年代にレパートリーを拡大し続け、[[ミラノ]]と[[パリ]]、[[ニューヨーク]]で[[フランチェスコ・チレア|チレア]]の『[[アドリアーナ・ルクブルール]]』の主役、ミラノで[[ウンベルト・ジョルダーノ|ジョルダーノ]]の『フェドーラ』を演じた。1998年には[[カターニア]]でジョルダーノの『マダム・サン＝ジェーヌ』に出演した。

[[Category{{DEFAULTSORT:ソプラノ歌手|ふれに みれつら]]}}

[[Category:1935年生|ふれに みれつらソプラノ歌手]]