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日本における煎餅には、大きく分けて[[小麦粉]]、[[鶏卵|卵]]などを原料にするもの、[[米]]を原料とするもの、[[ジャガイモ|馬鈴薯]]などの[[デンプン|でん粉]]を用いるものの3種類がある。さらに、焼かずに揚げたり、別の材料を用いたり等の、類似の外観や食感を持つものも煎餅と呼ぶ場合がある。
 
小麦粉を原料とするものは、主に[[近畿地方|関西]]で古くから作られている。材料は主に[[小麦粉]]、[[砂糖]]、[[鶏卵|卵]]などで、[[カステラ]]や[[ビスケット]]に近く、味は甘めのものが多い。そのため'''甘味煎餅'''(あまみせんべい)とも言う。[[瓦せんべい]]などが代表的なものであり、[[八ツ橋]]のように米を材料とするものもある。甘味煎餅は[[唐菓子]]の伝統を受け継いでおり、こちらが煎餅の原型とされている(京都には「唐板」もしくは「唐板煎餅」といわれる、小麦粉・卵(後年に加わった?)・砂糖から作られる煎餅がある)。また、北海道根室市や長崎県平戸市の[[オランダせんべい]]のように洋菓子である[[ワッフル]]の原料・製造法からアレンジされた物もある
 
米を原料とするものは、'''米菓煎餅'''(べいかせんべい)ともいい、主に[[関東地方|関東]]で古くから煎餅と呼ばれて作られてきたものである。[[醤油]]や[[塩]]による塩辛い味付けのものが多い。主に[[粳米]](うるちまい)をつぶしたり搗(つ)いたりして延ばしたものを焼いてつくる[[米菓]]で、関西では、[[餅米]]を利用したかきもち(薄焼き)や[[あられ]](粒状のもの)等の仲間として、[[おかき]]など総称される。餅米を使い、油で揚げて作る米菓を'''揚げ煎餅'''(あげせんべい)と呼ぶように、現在では必ずしもうるち米だけが原料ではない。