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==構成による分類==
上記の最小単位の文は'''単文'''(simple sentence)という。それに対して単文相当の成分を含む複数の[[節]](それぞれ形式的に切り離すことができる)を文の中に含むような文もあり、大きく重文と[[複文]]に分けることができる。
 
'''重文'''(compound sentence)は、複数の独立節からなり、単文を独立節にして、必要に応じ等位[[接続詞]](日本語では[[接続助詞]])を加えて結びつけたものである。独立節を独立の文としても基本的な意味は通る。
 
'''複文'''(complex sentence)は、主節と1つ以上の従属節からなり、主節のある成分が従属節に相当している。従って各節を独立させると、その関係を示す情報がなくなってしまう。
 
さらにこれらを組み合わせた重複文もある。
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'''[[疑問文]]'''は、未知の情報がある場合にその提供を希望するための文である。
 
'''[[感嘆文]]'''は話者の感情を表現するために強調する文である。英語のWhat a wonderful day this is!など例:暑いですね
 
'''[[命令文]]'''は他者に対する命令あるいは希望を表現する文である。ふつう主語は[[2人称]]であり、主語を省略することが多い。また[[1人称]]複数に対する命令文で勧誘を表現することもある(英語ではLet us ~で、形式的には2人称に対する命令文、1人称複数を使役する形)
 
このほか、[[挨拶]]などに用いる[[慣用句]]化された文もある。また形式的にはここに示した分類のいずれかに従いながら、別の機能を持つ文(例えば平叙文の代わりに疑問文を用いる[[反語]]、平叙文の命令的用法など)もある。
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==話題文==
英語をはじめ、世界の多くの言語([[主格優勢言語]])では、上の主述関係が文の基本的な要素である。この主述関係とは別に、文の中心的な[[話題]](主題、題目)という要素を加えた話題文(題述文)がある。日本語では、次の例でわかるように主語は文の重要な要素でなく、むしろ話題が重要である。このような言語を[[話題優勢言語]]という。
:1 「語では主語が重視される。」
:2 「語では主語を重視する。」
上の2つの文は、意味的には同じである。このうち2では、主語「語を使う人々が」を入れることができる(英語に直訳するには主語Theyを入れなければならない)が、日本語ではそんなものを入れない。つまり「主語なし文」の方が自然であり、話題「語では」が必須である。話題は[[語順]](文頭にもってくるなど)や、日本語の助詞「は」などで標識される。
 
日本語では「は」を用いた文が普通の談話に必須である。話題を含む文は主語優勢言語にもあるが、基本的に重要ではなく、話題であると明示する必要もない(ただし話題を主題と一致させる傾向があり、行為対象を主語にする[[受動態]]などがその例である)。