「振り仮名」の版間の差分

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活版印刷の流れを享ける出版作業では、振り仮名の大きさは、振り仮名を添える(振る)対象の文字(親文字)の半分とする。本文中の漢字全てに振り仮名を振るものと、読者対象や書物の内容などから文字を選んで振るものとがある。
 
[[出版]]が盛んになると、読者層の広がりから、漢字の識字率が低い層でも読みやすいようにくするための補助として発生した。明治時代に入って以降、第二次世界大戦まで、活版が盛んになっても全ての漢字に振り仮名が振ってあった。新聞、書籍等の、通常の成人日本語話者を読者として想定している出版物でも、振り仮名が振られている場合が多かった。
 
戦後になって作家の[[山本有三]]が、「振り仮名がないと字が読めないようなのは恥ずかしいから振り仮名を全廃しよう、そして、振り仮名が無くとも読める字だけで書こう」と提言がなされた。これには振り仮名入り活字などの費用を抑えられることから印刷所なども同調し、さらに、[[当用漢字]]表において振り仮名を使用しないこととされて使用が減った。しかし、のちに見直されて、よほど難しいものには振ったほうが良いとのことから、選んで振り仮名を振るものが主流となった。