「オリオン計画」の版間の差分

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オリオンの性能の見積もりは素晴らしく、[[SF作家]]の[[ジェリー・パーネル]]は、計画の元リーダー[[フリーマン・ダイソン]]が、一度のミッションで大規模で恒久的な[[月面基地]]を提供することができる、と語ったと伝えている。また、オリオンは1年のうちに[[地球]]から[[冥王星]]に到達し、戻ってくることができるとも言われている。
 
さらにフリーマン・ダイソンは、オリオン型惑星間宇宙船のアイデアを恒星間宇宙船に適用している。[[ペイロード]]が2万トン(数百人から成る小さな町を充分に維持できる)ほどになるので、宇宙船は必然的に大きくなる。全質量は1個約1トンの核爆弾30万個の燃料込みで、40万トンほどになる。爆弾は3秒ごとに爆発させられ、宇宙船を1Gで10日間加速し、光速の30分の1(秒速1万km)に到達する。この速度でオリオン型恒星間宇宙船は[[ケンタウルス座アルファ星|アルファ・ケンタウリ]]に140年で到着する。この宇宙船に目標星での減速能力を与えるには、2段式に再設計しなければならない。オリオン型恒星間宇宙船は宇宙船としては最小限の能力しか持っていないが、現在の科学技術で建造し、送り出すことのできる恒星間輸送の形態の1つではある。
 
[[1963年]]の[[部分的核実験禁止条約]]により計画は終わりを迎えた。